AIを活用した新しい公共交通「よぶきた八幡平」が始まる
岩手県八幡平市は、2026年2月2日からAIを活用したオンデマンド交通「八幡平市予約バス」(愛称:よぶきた八幡平)の実証運行を開始します。この取り組みは、松尾地区における公共交通の利便性向上と運行効率化を目指したもので、岩手県北自動車株式会社との共同プロジェクトです。
実施の背景
八幡平市では、2024年に策定された「八幡平市地域公共交通計画」に基づき、従来のコミュニティバスの運行を見直すこととなりました。現在、松尾地区内を走るコミュニティバスの「大花森線」と「前森線」は固定されたルートとダイヤでの運行が行われていましたが、これをAIによるオンデマンド交通に切り替えることで、利用者のニーズに柔軟に対応し、有効な移動手段を提供することを目的としています。
「よぶきた八幡平」の仕組み
AIによるリアルタイム運行
AIオンデマンド交通とは、利用者からの呼び出しに応じて、AIが最適な経路とダイヤを自動で算出し、車両が運行するシステムです。このシステムを利用することで、従来の定時運行とは異なり、利用者は乗りたい時間に近くから乗車し、目的地に近い場所で降車することが可能になります。新たに設置されたデジタルマップ上の標柱がないバス停からも乗降できるようになり、利用者の移動の自由度が大幅に向上します。
利便性の向上
「よぶきた八幡平」は、利用者の呼び出しに合わせて運行するため、運行本数や所要時間の大幅な改善が見込まれます。これまでの定時定路線では、利用者がいない場合でも同じルートを運行していましたが、AIシステムにより必要な区間のみを選択して運行できるようになりました。そのため、目的地への到達時間が短縮され、利用者はより快適に移動できます。
また、従来のバス停以外にも、商業施設やゴミステーション周辺など分かりやすい地点に新たに39箇所の乗降場所を設置。これにより、総乗降ポイントは141箇所に拡大し、自宅や目的地へのアクセスがより簡単になります。
便利な探索機能
この新しい交通サービスは、スマートフォンアプリ「えらべるナビ」にも対応しています。アプリでは、出発地と目的地、希望する日時を入力することで、「よぶきた八幡平」のルート、他の路線バス、コミュニティバスの選択肢を比較でき、利用者は自分のニーズに最適な移動手段を選択することができます。これによって、八幡平市内や周辺地域へのアクセスがスムーズになります。
今後の展望
八幡平市と岩手県北バスは、実証運行の成果を基に課題検証を行い、必要な改善を進めながら2027年度中の本格運行へと移行する計画です。この新たな公共交通サービスを通じて持続可能な地域交通の実現に向けた取り組みを加速させる意向です。
このように、八幡平市はAIを活用した革新的な公共交通システムの導入を進め、地域住民の生活の質を向上させる取り組みを行っています。ひとりひとりのニーズに応じた柔軟な交通サービスが生活を豊かにすることを期待しています。