嗅ぎたばこ入れ展
2024-09-20 10:54:30

美術工芸の世界へ誘う『嗅ぎたばこ入れ人々を魅了した小さな容器』展

嗅ぎたばこ入れ展の魅力



2024年9月21日から12月22日まで、東京・墨田区のたばこと塩の博物館では特別展『嗅ぎたばこ入れ人々を魅了した小さな容器』が開催されます。この展覧会では、約280点の作品を通じて嗅ぎたばこの文化とその背後にある美術工芸を探求します。

嗅ぎたばこは、粉末状のたばこを鼻から吸引するスタイルで、日本ではあまり馴染みがありませんが、世界的には長い歴史を持つ嗜み方です。この文化の起源は、アメリカ大陸にまで遡ることができ、ヨーロッパやアジアに広まった過程が本展で紹介されます。

嗅ぎたばこ入れの多様性


嗅ぎたばこを保管する容器、「嗅ぎたばこ入れ」は、金属、木材、ガラス、貴石など多様な素材で作られ、具体的には「スナッフボックス」と「スナッフボトル」という形状のものがあります。スナッフボックスは主にヨーロッパで使われる箱型のもので、スナッフボトルは中国の鼻煙壺とも呼ばれる瓶型のものです。これらの作品は、フランスのルーブル美術館や台湾の故宮博物院といった国際的な美術館にもコレクションされており、その美術工芸としての評価は非常に高いです。

展覧会の構成


本展は、4つのセクションに分かれており、それぞれが嗅ぎたばこの歴史、人々の嗜み方、そしてさまざまな地域の嗅ぎたばこ入れの特徴を紹介します。

1. 嗅ぎたばこの歴史


このセクションでは、歴史的な文献や版画を通じて、嗅ぎたばこが人々にどのように楽しまれてきたかに焦点を当てます。嗅ぎたばこの起源や時代ごとに異なる文化的背景も掘り下げられます。

2. ヨーロッパの嗅ぎたばこ文化


嗅ぎたばこがヨーロッパに伝わり、どのように普及していったのかが展示されています。特にフランスにおける宮廷での人気と嗅ぎたばこ入れの豪華さが強調されます。このセクションでは、金や銀、エナメル仕上げの入れ物などが紹介され、上流階級の文化における役割を考察します。

3. 中国の嗅ぎたばこ入れ


中国では嗅ぎたばこの文化が根付いた経緯があり、特に鼻煙壺が重要な位置を占めています。中国の歴代皇帝による工芸品製作への関心や、清朝時代の工芸技術の中で生まれた豪華な鼻煙壺が展示されます。

4. 各地域の嗅ぎたばこ文化


モンゴルや中央アジアなど、嗅ぎたばこの風習が見られる地域の入れ物も紹介されます。特にモンゴルでは金属や角を使った耐久性のある容器が多く製作されており、地域による多様性が実感できます。また、日本における嗅ぎたばこの情報も取り上げられ、文化的なダイナミズムが感じられます。

展覧会の詳細


本展は、たばこと塩の博物館の2階特別展示室で開催されます。入館料金は大人・大学生100円、65歳以上50円、小・中・高校生が50円と、非常にリーズナブルです。開館時間は午前10時から午後5時までで、休館日は月曜日となっていますが、特別開館日も設けられています。

嗅ぎたばこ入れは、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、その美術工芸品としての魅力は、世界各国の美術館に収められています。この展覧会を通じて、皆様にもその魅力を実感していただければ幸いです。

詳細や最新情報については、公式ウェブサイトやお電話でご確認ください。興味深い展覧会を見逃さないよう、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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会社情報

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たばこと塩の博物館
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