新時代のお墓のかたち
近年、技術の進歩により様々な分野で革新が見られています。その中でも特に注目を集めているのが、株式会社MAT一級建築士事務所が手掛ける建設用3Dプリンターを活用したお墓の製作です。この取り組みは、従来のデザインを超える斬新さを持ち、従来の石材からの脱却を図ったものです。
建設用3Dプリンターによる新しいお墓の選択肢
MAT一級建築士事務所が開発したのは、モルタルを材料としたお墓。従来の御影石に比べると耐久性には若干劣るものの、墓じまいを考慮する方にとっては、撤去が容易でコストを抑えることができるというメリットがあります。このモルタルはリサイクル可能で、撤去後には砕石として再利用できるため、環境にも配慮されています。また、ほとんどの人が気になる表面の汚れに関しては、光触媒コーティングを施すことで長期間美しさを保つことが可能です。
印刷時間とコスト
お墓本体の印刷時間はわずか15分、さらに花壇や壁の印刷には1時間ほどかかります。こうした迅速な施工が可能になったことは、忙しい時代において多くの人に新しい選択肢を提供するでしょう。実際にこのお墓を設置するための総コストは約200万円(デザイン料を含む)で、これもまた他の選択肢と比べて競争力のある価格設定といえるでしょう。
株式会社MATの背景
株式会社MAT一級建築士事務所は、群馬県東吾妻町を拠点に、住宅や商業施設、医療施設など幅広い建築物の設計と施工を行っている一級建築士事務所です。地域に根ざしたプロフェッショナルとして、確かな技術と柔軟な発想で多くの業界から信頼を得ています。特に注目すべきは、2022年に日本国内で初めて建築確認済証を取得した3Dプリント建築の施工を行ったことです。これは、建築基準法に適合した技術の活用として高く評価され、業界内外から賞賛の声が寄せられました。
新たな挑戦と可能性
MATは純粋にお墓だけでなく、屋外階段や家族葬ホール、音楽ステージ、社名看板オブジェなど多様なプロジェクトに取り組んでおり、自由曲面や廃材活用を取り入れた造形建築の可能性を探ると同時に、短工期・高品質・環境への配慮を実現しているのです。これにより、社会の多様なニーズに応える新しい建築の在り方を追求しています。
私たちは、この革新的な取り組みを通じて、建築の未来をより良いものにするために挑戦し続けます。これからの時代、私たちの生活の中でお墓の役割も変化していくでしょう。成長する技術と共に新たな選択肢を提供し、平和を探求し続けるMATの今後に、大いに期待が寄せられています。