災害専門メディア「MuTube」の誕生
9月1日、全国の防災意識を高める日として知られる《防災の日》に、石川県金沢市を拠点とする株式会社Mutubiが新しい災害専門メディア「MuTube」を立ち上げました。このメディアは、能登半島地震をきっかけに生まれ、被災地と未災地を結びつけ、情報収集と発信をすることで両者の未来を良くすることを目指しています。
どのような理念で運営されるのか
MuTubeの理念は「被災地」と「未災地」を豊かにすること。災害が実際に発生した際に、現地が求める支援は必ずしも外部の人間の期待と一致するわけではなく、時には誤った方向のサポートがが現場の状況を悪化させることもあります。本メディアは、被災者の苦しみや葛藤を詳細に語ることで、その実態を正しく広め、社会全体の理解を深めることに注力しています。
被災地のストーリーを伝える
MuTubeでは、被災地のリアルな声を届け、社会にその現状を知ってもらいます。これにより、被災地が直面している課題に対する理解が深まり、解決の糸口を共に探ることができると考えています。また、未災地にいる私たちが被災者の経験を学ぶことで、今後の災害に対する備えにつながることを目指します。
能登半島地震への取り組み
2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、Mutubiのメンバーは迅速に現地での支援活動を開始しました。物資提供やボランティア活動を行いながら、200人以上の被災者に対するインタビューを通じて、地震後の生活の変化や苦労を収集してきました。この活動がきっかけとなり、より広範な情報の集積と発信を行うため、MuTubeが立ち上げられました。
代表取締役のメッセージ
株式会社Mutubiの代表取締役加藤愛梨は、「被災地では報道が終わった後も困難な状況が続いています。特に地方の過疎地域では、声を上げられない人々が多いことを実感しています。私たちのメディアを通じて、少しでも彼らの声を届けたい」と述べています。また、MuTubeという名称の由来についても、「睦び」と英語の「mutual(相互的)」を掛け合わせたもので、被災地と未災地が互いに豊かに成長できることを示しています。
MuTubeの展望
今後、MuTubeは全国のクリエイターたちと提携し、各地の災害を伝えるためのプラットフォームを構築します。また、映像コンテンツを通じたオフラインイベントや視察ツアーも計画しており、より多くの人々が「見て知ったその先」の行動へとつながるような取り組みを推進していく考えです。
クリエイターとスポンサーの募集
MuTubeの事業を発展させるため、提携するクリエイターやスポンサーを求めています。様々なジャンルのクリエイターが参加し、多面的な視点から災害についての情報を発信していくことが期待されています。
今回のMuTubeのオープンは、コミュニティの防災意識を高める大きな一歩となるでしょう。災害の未来を変えるためのこの新たな挑戦に、ぜひ注目してください。