パナソニックグループ、輪島市でボランティア活動
2025年9月12日から15日の間、パナソニックグループの従業員15名は、石川県輪島市でボランティア活動に参加しました。これがパナソニックにとっては、被災地への支援活動としては3回目の訪問となります。能登半島地震や豪雨による被害から約一年半が経過しましたが、現地の復興はまだ道半ばです。
現状の復興状況
輪島市では、地震発生から時間が経過しているにもかかわらず、依然として被害を受けた家屋が多く、その解体が進んでいません。道路は部分的には修復されていますが、まだ凹凸が残り、歩道や橋の被害も未解決のままです。このことから、長期的な復旧支援が求められています。
パナソニックは、2024年1月1日に能登半島地震が発生した直後から支援活動に取り組み、同年1月には総額5,500万円の寄付を決定しました。この寄付は、医療支援をおこなう特定非営利活動法人であるジャパンハートに活用されています。また、従業員自身による寄付も進められており、4,300件を超えるおよそ1,500万円の寄付が集まりました。
ボランティアの活動内容
パナソニックのボランティア活動は2024年4月から始まり、初回の活動では大型連休にあわせて石川県珠洲市や七尾市のボランティアセンターでのサポートを行いました。今年の9月には、豪雨によって床上浸水の被害を受けた珠洲市での復旧支援にも取り組んでいます。今回の輪島市の活動では、災害ボランティア育成講座を受講した従業員を中心に参加者が集まりました。
ボランティアは現地の「輪島復興支援団体リガーレ」と協力し、地域の人々が直面している問題に寄り添う形で活動しました。具体的には、廃棄物の運び出しや側溝の泥かき出しなど、復興に必要な作業を行いました。また、長期間避難生活を送っていた高齢者の方々に対し、生活環境の復旧をサポートしました。特に、側溝での土砂のかき出し作業は、雨によって流れが滞ってしまった状況を改善するための重要な作業なのです。これらの活動には、東洋大学の学生も参加し、共に力を合わせました。
未来への取り組み
パナソニックは、災害ボランティア育成講座を通じて、災害支援に必要な知識と行動力を有した人材を育てるための取り組みを進めています。講座の受講者はこれまでに約2,000名に達し、多くの従業員がこの活動に参加することで、未来の災害に対する備えを進めています。パナソニックは今後も、被災地域の復旧・復興に貢献し続けることを約束しています。
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