リガクが新たに開いた「Rigaku BioScience Lab」
リガク・ホールディングスのグループ会社である株式会社リガクが、2024年11月7日、米国マサチューセッツ州ケンブリッジに「Rigaku BioScience Lab」を開設しました。このラボは、バイオテクノロジーの研究分野に新たな息吹をもたらすことを目的としています。
進化した分析技術
新しいラボでは、リガクが開発したElectron Density Topography(電子密度トポグラフィー、略してEDT)技術を搭載した「MoleQlyze」による製品デモおよび受託解析が行われます。この技術により、溶液中の生体高分子の構造と動きが解明されることが期待されています。特に、MoleQlyzeはタンパク質を溶液状態で直接観察できる特性を持っており、従来の結晶化の必要がありません。
業界におけるパートナーシップ
世界最大規模のバイオクラスターが集まるボストン・ケンブリッジにラボを設立したことで、顧客との連携を一層強化することが可能となりました。この地域には多くのバイオ医薬品関連企業が点在しており、新たなビジネスチャンスや共同研究の機会を提供しています。
期待される成果
MoleQlyzeは、抗体医薬やドラッグデリバリーシステム研究の現場で広く活用される見込みです。特に、多くのバイオ医薬品が結晶化に成功しないという課題を解決する新たな手段として位置付けられています。リガクは、この新技術を利用することで、生体高分子の機能理解を深め、研究開発を加速させることを目指しています。
これからの展望
リガクは、ライフサイエンス分野での事業を拡大し続け、お客様との協力を通じて革新を実現していく方針です。リガクグループは、X線分析を中心に、熱分析などの最先端技術を駆使してよりよい未来の構築に貢献する技術者集団です。創業以来、90か国以上でお客様と共に成長を続けており、今後もそのプレゼンスを強化することを目指しています。
会社概要
リガクは産業用・研究用のソリューションパートナーとして、半導体や電子材料、エネルギー、そしてライフサイエンスなど多岐にわたる分野においての革新を実現しています。約2000名の従業員が、「視るチカラで、世界を変える」という理念を掲げて活躍しています。
詳細な情報は
リガクホールディングスの公式サイトをご覧ください。