医療情報クラウドの新時代を開く「Warokuホスピタルカルテ」ver.1.5
株式会社レスコ(本社:広島県広島市)は、精神科病院向けのクラウド型システム「Warokuホスピタルカルテ」の新バージョン、ver.1.5を発表しました。このシステムは、従来の紙カルテや伝票の電子化に留まらず、標準型医療情報クラウドとしての機能を備えています。これは、医療情報の質や効率を向上させることを目指しており、厚生労働省が推進する標準型電子カルテの目的にも合致しています。クライアント間での円滑な情報共有を実現するため、標準コードに準拠したシステムとなっています。
近年の医療業界と「Warokuホスピタルカルテ」の必要性
少子高齢化が進む日本社会では、医療従事者の不足が深刻な課題となっています。これに対処するため、政府は医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を推進し、より効率的なサービス提供が求められています。特に精神科医療においては、他の診療科以上に成育環境と呼ばれる患者のバックグラウンド情報が重要です。これらの情報を活用し、医療機関や行政、支援事業所との密接な連携を図ることが急務とされています。
レスコが「Warokuホスピタルカルテ」の開発に取り組み始めたのは2019年で、医療における革新的な情報管理を目指しています。今回のver.1.5のリリースを経て、今後も標準化や仕様への対応を進めていきます。
特徴と機能
「Warokuホスピタルカルテ」は、医療DXの実現に必要な複数の機能を搭載しています。
- - 標準コード・マスタ: 全国各地の医療機関で利用されている電子カルテは、院内独自のコードで運用されています。これにより情報共有が困難になっていましたが、Warokuでは標準コードを採用し、医療機関間での情報のスムーズなやり取りを可能にしました。
- - クラウドネイティブ設計: 厚生労働省の指導に基づき、Amazon Web Services(AWS)を利用したクラウドネイティブシステムを構築しました。これによりコスト削減が図られ、複数の病院での共同利用が実現しています。
- - マネージドサービス: ICT環境の運用や保守を外部業者に委託することで、医療機関内のスタッフはコア業務に専念できます。
- - オンライン資格確認と電子処方箋: 医療DXの進展に取り組む中で、オンライン資格確認や電子処方箋の機能も搭載しています。
今後の展望
レスコは、2025年夏には「Warokuホスピタルカルテ」ver.2.0のリリースを予定しており、その中でデータ分析機能や電子カルテ情報共有サービスの追加が見込まれています。さらに将来的には、オープンAPIやオープンソース化を進め、より多くの医療機関に利用されるインフラを構築することを目指しています。
つながる医療の未来
レスコは、精神科医院や関連機関向けに情報システムの設計・開発・導入を行っており、企業理念にもある「新しい精神科医療のカタチ」をデザインすることを目指しています。本製品を通じて、早期発見や適切な支援が可能な医療体制の実現に寄与しています。
イベントとしては、2025年2月13日(木)に「Warokuホスピタルカルテ」ver.1.5のリリース発表会が行われます。ユーザーからのフィードバックを集めた動画も2025年4月にYouTubeに公開予定です。
株式会社レスコは、精神科医療において業界のリーダーとして、IT技術を駆使した新たな価値を創造し、持続可能な社会保障制度の実現に貢献していきます。