液化水素ポンプの商用化
2026-01-26 16:26:16

川崎LH₂ターミナル向け液化水素ポンプの商用化に向けた取り組み

液化水素サプライチェーン商用化実証での新たな一歩



株式会社酉島製作所が、この度川崎重工業株式会社から受注した「大流量液化水素ポンプ」は、官民連携による「川崎LH₂ターミナル」に設置される重要な設備です。このターミナルは、日本水素エネルギー株式会社が事業主となり、川崎重工を代表とする共同企業体が設計と建設を進行中です。ここでは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「グリーンイノベーション基金事業」の一環として、商用化を目指した液化水素サプライチェーン実証が行われます。

大流量液化水素ポンプの概要



今回受注したポンプは「昇圧ポンプ」と「積荷ポンプ」の二種類です。どちらのポンプも、トリシマが2024年に運転試験に成功した「超電導モータ搭載型液化水素ポンプ」が採用されています。これにより、世界の水素産業において新しい可能性を開く重要な技術が実用化されます。

ポンプ名称 液化水素昇圧ポンプ 液化水素積荷ポンプ
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用途 貯蔵タンクから液化水素を送出 液化水素運搬船への大量移送
台数 5台 1台
流量 ~51.8 m³/h 700 m³/h
全揚程 ~2,400 m 510 m
回転速度 ~5,300 min⁻¹ 3,350 min⁻¹
モータ容量 50 kW 105 kW

超電導モータの導入



トリシマの新しいポンプは、特に超電導モータを搭載している点が革新です。このモータは、マイナス253℃という条件下で電気抵抗をゼロにすることが可能であり、発熱を抑えて液化水素の蒸発ロスを大幅に削減します。この技術により、大流量かつ効率的な水素の輸送を実現し、需要の高い「安価で大量の水素輸送」の構築に寄与します。

今後の展望



トリシマは、脱炭素社会の実現に向けて、水素関連インフラの整備に貢献していく意向を示しています。今後も、さらなる大流量・高圧で高効率な液化水素ポンプの技術開発に取り組み、持続可能な水素サプライチェーンの構築を目指します。

この重要なプロジェクトは、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた新たな一歩を象徴するものです。関係者は、この商用化を通じて新たなマーケットの開拓と水素技術の向上に期待を寄せています。


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会社情報

会社名
株式会社酉島製作所
住所
大阪府高槻市宮田町一丁目1番8号
電話番号
072-695-0551

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