前立腺がん治療の新展開
2026-01-26 14:10:59

昭和女子大学の共同研究チームが前立腺がんの治療法発見に向けた画期的成果を発表

昭和女子大学の共同研究が導く前立腺がんの新たな治療法



昭和女子大学大学院が参加している研究グループが、難治性前立腺がんの新たな治療標的を発見しました。この研究は、ノーベル賞受賞者である故ベンクト・サミュエルソン博士のもと、カロリンスカ研究所での先進的な取り組みの一部を成しています。

難治性前立腺がんの現状


前立腺がんは男性において最も多く見られるがんの一つであり、その進行には大きな個体差が見られます。中でも、約10~20%の患者はホルモン療法に対して抵抗性を示し、これを「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」と呼びます。残念ながら、このカテゴリーのがんには、現状では有効な治療法が限られています。

新たな発見


研究グループは、ホルモン療法に抵抗性を示す前立腺がん細胞に着目しました。特に注目すべきは、プロスタグランジン産生酵素の一つであるmPGES-1の発現を抑制した結果、細胞死を誘導する「セラミド」が増加するという成果です。一方、がんの悪性度に関連する「ホスファチジルコリン(PC)」と「中性脂肪(TG)」は減少しました。

この研究によって、CRPCモデル細胞の代謝における新しい理解が得られると同時に、治療の新たな道筋が見えてきました。特に、mPGES-1を抑制したがん細胞は、代謝の「不均一性」を失い、一様に脆弱な状態になることが示されました。

先端技術の活用


このような発見は、最新のイメージング技術、特に高空間分解能1細胞質量分析イメージング(AP-MALDI-MSI)を使用することにより実現されました。この技術により、1細胞レベルでの脂質分布を可視化し、がん細胞の生存戦略を理解する手助けをしています。この技術が、今後の治療法の開発に大きく寄与することが期待されています。

次なるステップ


今後、研究グループは、他の細胞株や生体モデルでのさらなる検証を進めていく予定です。脂質代謝をターゲットにした新しい前立腺がん治療薬の開発に向けた一歩となることが期待されています。

研究グループの紹介


この研究は、昭和女子大学の花香博美教授を筆頭に、浜松医科大学の瀬藤光利教授、荒牧修平特任助教、カロリンスカ研究所のOlof Rådmark博士、および大学院生たちが参加しています。彼らの連携により、前立腺がん治療に新たな道を切り開こうとしています。

まとめ


昭和女子大学が主体となったこの共同研究とその成果は、がん治療に新たな光をもたらすものとして多くの期待を集めています。前立腺がんの難治性に立ち向かうこの新しいアプローチは、将来的に多くの患者の命を救う可能性があります。今後の研究成果から目が離せません。

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