AWSの低炭素型センター
2025-01-31 11:51:47

AWSが日本で低炭素型コンクリートを使用したデータセンター建設を発表

Amazon Web Services、低炭素型コンクリートを採用した新データセンターを発表



Amazonの関連企業であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)は、日本に新たに設置するデータセンターで、環境に配慮した低炭素型コンクリートを使用することを発表しました。この新しい建設プロジェクトは、従来型コンクリートと比較してエンボディドカーボンを64%削減するという大きな成果を上げています。これは、AWSが2027年までに日本に2兆2,600億円を投資する計画の一環であり、クラウドとAIサービスへの需要に応えるための非常に重要なステップです。

AWSは、環境保護を重視する「クライメイト・プレッジ」にも参加しており、2040年までのネットゼロカーボン達成に向けた取り組みを進めています。AWSの代表執行役員、白幡晶彦氏は、「私たちは、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するために、持続可能性に重きを置き、日本のクラウドインフラを拡大させるために投資をしてきました」と語ります。

具体的には、AWSはエネルギー効率の向上や先進的な冷却技術の導入、再生可能エネルギーへの投資などを通じて、持続可能なクラウドサービスを提供しています。データセンター建設におけるエンボディドカーボン削減は、非常に複雑な課題である一方で、日本のコンクリートの脱炭素化にも貢献することが期待されています。

今回のプロジェクトは、日本の経済にもプラスの影響を及ぼすとされています。計画によれば、2027年までに日本の国内総生産(GDP)において5兆5,700億円の貢献が見込まれ、年間30,500人以上の雇用を支えるとされています。このように、AWSの投資は日本経済の生産性向上を刺激し、多くの企業のデジタルトランスフォーメーションを支援することになります。

さらに、AWSは日本国内のデータセンター建設において、株式会社竹中工務店による革新的な「ECMコンクリート」を基礎に使用しています。このコンクリートは、セメントの60%から70%を高炉スラグと置き換えることで、コンクリートからの温室効果ガスの発生を大幅に削減する仕組みです。地震が多い日本においては、耐震性を考慮した設計も重視されており、基礎の強度を確保するためにデータセンターの基礎は通常よりも大きく作られています。

また、清水建設株式会社との協力により、別のデータセンターでは炭素を貯留する「バイオ炭」を利用した非構造体コンクリートが使用されています。このバイオ炭は、廃材を高温で炭化させることで生成され、コンクリート内の炭素を閉じ込める効果があります。これにより、コンクリートが通常の用途よりも長い間、二酸化炭素を大気中に放出しないようにすることができます。

さらに、AWSは株式会社大林組とも連携して、CleanCrete®(クリーンクリート)を導入したデータセンターの基礎を構築しています。クリーンクリートは従来のコンクリートに比べて体積炭素量が約70%削減されており、環境への影響を最小限に抑えることを目的としています。

結論として、AWSの新しいデータセンター建設は、日本の持続可能な発展と経済成長に寄与する大きな一歩です。様々な形で環境への配慮を図りつつ、未来のデジタル社会に向けた基盤を構築しているAWSの取り組みから目が離せません。


画像1

会社情報

会社名
アマゾンジャパン合同会社
住所
東京都目黒区下目黒1-8-1ARCO TOWER ANNEX
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。