REVISIOとビデオリサーチの業務提携
2025年6月20日、テレビ視聴データを扱うREVISIO株式会社と、長年にわたりメディアデータを提供してきた株式会社ビデオリサーチが、資本業務提携契約を締結しました。この提携の狙いは、双方の持つデータの相乗効果を活かし、広告やコンテンツの価値をより明確に示すためのソリューションを強化することです。
提携の背景と目的
REVISIOは人体認識センサーを用いて視聴者の視聴態度を計測しています。視聴者の目線が1秒ごとにどれほどテレビ画面に注がれているのかを把握する「アテンションデータ」を提供しており、このデータは近年、メディア業界において重要視されています。創業以来、250社以上のクライアントにこのデータを活用してもらい、視聴態度を詳細に分析しています。
さらに、2022年以降はコネクテッドTVデータの取得にも乗り出し、「コネクテッドTV白書」を通じてテレビ視聴における多様な実態を解明しようとしています。特に、広告主と連携したワーキンググループを設立し、テレビ広告に関する課題解決に取り組んでいます。新プロダクト「REVISIO One」を2023年5月に発表し、テレビスクリーン広告のROIを最大化することを目指しております。
これに対し、ビデオリサーチは、1962年の設立以来、テレビ視聴率などのメディアデータを長年にわたり提供してきました。60年以上の経験から得た豊富なデータを基に、視聴者のメディア接触を正確に捉えています。これにより、企業と消費者間でのより良いコミュニケーションを実現するために、様々な挑戦を続けています。
提携による新たな展開
この度の提携を通じて、REVISIOとビデオリサーチは、新しいデータソリューションの研究・開発にも取り組むことを決定しました。両社が持つデータを組み合わせることにより、視聴者のテレビ視聴の深い理解が可能になり、これに基づく広告主への効果的な情報提供が実現されるでしょう。
また、ビデオリサーチからは、取締役上席執行役員の尾関光司氏がREVISIOのアドバイザーに就任し、両社の連携がさらに強化されることが期待されています。
両社の未来
今回の提携は、データによる広告価値の向上を図るものですが、今後のメディア環境の変化に対応するためにも重要なステップとなることでしょう。両社の協力がどのような新たな展開を生むのか、今後の動向から目が離せません。データソリューションの強化により、広告主にとっての新たな価値を創出することが期待されているのです。REVISIOとビデオリサーチの協業がどのような結果をもたらすか、引き続き注目していきたいと思います。