衛星姿勢制御国産化
2024-08-09 12:56:11

アークエッジ・スペースが超小型衛星向け姿勢制御システムを国産化成功

アークエッジ・スペースが誇る新技術



株式会社アークエッジ・スペース(東京都江東区)は、超小型衛星向けの姿勢決定制御サブシステム(ADCS)を国産化することに成功した。このニュースは、国の宇宙開発戦略に重要な一歩として広く注目を集めている。今回開発されたシステムは、経済産業省の委託事業「宇宙開発利用推進研究開発」の一環として実現されたもので、他の企業や研究機関との連携によって導かれた成果だ。

高性能と経済性の両立



開発された姿勢決定制御サブシステムは、特に小型衛星において必要とされる高い精度を特徴としている。小型衛星のサイズに合わせ、6Uサイズなどに搭載可能なユニットが開発されている。これは、地球観測衛星や広帯域通信を行う衛星にとって非常に重要な要素で、その要求に対して最適化された設計が施されている。さらに、IoTデータ収集向けには経済性を重視した汎用型ユニットも用意され、利用シーンに応じた柔軟な対応が可能になった。

産業界との強固な連携



アークエッジ・スペースは、セーレン株式会社や三菱プレシジョン株式会社など、計6社と協力をし、技術を結集してこのシステムを開発した。この共同プロジェクトにより、それぞれの企業が持つ技術力がフルに活かされ、高度な科学技術が施された製品が完成した。特に、東京大学の研究チームとの協働が、技術の高度化を促進したことも特筆に価する。

未来の宇宙開発への貢献



アークエッジ・スペースは、宇宙産業において未来的なビジョンを掲げている。「衛星を通じて人々により安全で豊かな未来を提供する」という理念を持ち、今後もIoT通信や地球観測など、さまざまなニーズに応える衛星コンステレーションの構築を進めていく。加えて、月面活動や深宇宙探査への弾みをつけるための新たな挑戦にも注力する構えだ。

まとめ



株式会社アークエッジ・スペースの取り組みは、単なる技術開発にとどまらず、宇宙の商業利用を見据えた幅広い展開へとつながっている。小型衛星の技術革新は、私たちの生活に新しい価値を提供し、未来の宇宙産業の礎となるだろう。この国産の姿勢決定制御サブシステムは、まさにその未来を担う重要な足がかりとなることが期待されている。


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会社情報

会社名
株式会社アークエッジ・スペース
住所
東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階A
電話番号
03-5844-6474

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