海藻養殖で海の再生を目指す!GOOD SEA DAY報告会
2024年12月18日(水)、一般社団法人グッドシー主催のイベント「GOOD SEA DAY:海藻が支えるネイチャーポジティブ」が東京建物ブリリアンラウンジにて開催されます。この報告会では、海藻の養殖が海洋環境の改善に大きく貢献していることを裏付ける、最新の定量調査結果が発表されます。
海藻養殖の現状と課題
近年、海洋資源の枯渇が深刻な問題となっています。WWFの報告書によると、1970年から2012年にかけて海洋生物の個体数は約半減したと言われています。その原因の一つとして、地球温暖化や食害による沿岸藻場の減少が挙げられます。藻場は多くの水生生物の生息場所であり、その減少は海洋生態系全体に悪影響を及ぼしています。
従来の藻場造成は費用対効果の面で課題がありましたが、グッドシーは海藻の海面栽培技術の確立により、持続可能な経済循環と藻場拡大を目指しています。北海道函館市、愛媛県今治市、熊本県天草市で行われた養殖実験では、海藻養殖による海洋環境改善効果が定量的に証明されました。
GOOD SEA DAY報告会:3部構成の内容
報告会は3部構成で実施されます。
第1部:調査報告
グッドシー理事の蜂谷潤氏より、海藻の海面栽培による海洋生態系への影響に関する定量調査結果が発表されます。具体的なデータや分析結果を通して、海藻養殖の環境改善効果が明確に示される予定です。
第2部:パネルディスカッション
「自治体や組織による海藻活用の可能性について」をテーマに、環境省、パナソニックホールディングス、グッドシーの理事らが参加する活発な議論が展開されます。パナソニックがサステナブル・シーフードに注目する理由や、行政機関との連携による海洋生態系保全の重要性などが語られる予定です。futurama代表の内田友紀氏がモデレーターを務めます。
登壇者
環境省 地球環境局 総務課脱炭素社会移行推進室
パナソニックホールディングス株式会社執行役員グループCTO 小川立夫氏
グッドシー理事 友廣裕一氏
モデレーター:futurama 代表/株式会社リパブリックディレクター 内田友紀氏
第3部:交流会/海藻料理試食
参加者同士の交流を深める交流会では、菊乃井三代目主人 村田吉弘氏と海藻料理研究家 岡田大介氏による、こだわりの海藻料理が振る舞われます。海藻の新たな食文化の可能性を体感できる貴重な機会となるでしょう。
グッドシーの取り組み
一般社団法人グッドシーは、2023年に設立された団体で、海藻を通じて海の生態系を豊かに育むことを目的としています。海洋生態系の調査、生産事業の推進、技術の確立・普及、海藻を活用した食文化の創造など、多岐にわたる活動に取り組んでいます。
まとめ
「GOOD SEA DAY」報告会は、海藻養殖の可能性と、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩を示すイベントです。海に関わる企業、行政、研究者、そして一般市民にとって、大変有益な情報と体験を提供してくれるでしょう。参加登録はPeatixにて受付中です。ぜひご参加ください。
イベント概要
日時:2024年12月18日(水) 13:00~15:30
会場:東京建物ブリリアンラウンジ(中央区八重洲1-4-16 東京建物八重洲ビル1F)
定員:70名
参加費:無料
参加方法:Peatix(https://peatix.com/event/4187886)で申し込み
主催:一般社団法人グッドシー
* 特別協力:公益財団法人日本財団