イベント業界の持続可能性を高めるカーボンカリキュレーターの開発

業界の新たな挑戦:カーボンカリキュレーター開発



日本のイベント業界は、持続可能な未来を目指して新たな挑戦を始めています。一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)に加盟する企業が協力し、透明性のあるカーボンカリキュレーターの開発を行うことを発表しました。この取り組みは、イベント活動におけるカーボンフットプリントを正確に測定し、業界の持続可能性を向上させることを目的としています。

カーボンカリキュレーターの必要性



最近、企業が環境への配慮を強化する中で、イベント業界でもカーボンカリキュレーターの重要性が増しています。2025年3月には、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が企業のサステナビリティ開示基準を公表。これにより、企業は環境への取り組みを透明性高く示す必要が生じています。そのため、イベントのカーボンフットプリントを正確に測るツールが求められています。

従来のカーボンカリキュレーターは、素材の金額換算に依存しているため、異なる企業が同じイベントの同じデータを使用しても、算定結果がバラバラになるケースがありました。この問題に対処するため、業界各社が共に集まり、同じ基準で算定できるカーボンカリキュレーターを開発する動きが始まりました。

開発プロセスと新技術



新しいカーボンカリキュレーターは、株式会社博報堂プロダクツが開発したオンラインプラットフォーム「SUSTAINABLE ENGINE CARBON SIMULATOR」をベースにしています。このプラットフォームは、イベント制作から廃棄までのCO2排出量を詳細に測定できる機能を有しています。

イベント業界の各社が手を取り合い、共創アクションを通じて、業界全体の魅力を向上させることが期待されます。カーボンカリキュレーターの開発が進む中、2025年度内にはデモ版をリリースし、あらゆる業界関係者に利用してもらえるよう努めています。

参加企業の意欲



このプロジェクトには、株式会社電通ライブをはじめ、株式会社JTBコミュニケーションデザイン、株式会社昭栄美術、株式会社セレスポ、株式会社丹青社など、業界を代表する企業が参加しています。それぞれが持つノウハウを結集し、透明性のある基準を確立することが期待されています。

特に、株式会社メンバーズの脱炭素DXカンパニーは、プロジェクトの管理や算定ロジックの最適化を支援し、業界標準カーボンカリキュレーターの開発に向けて協力しています。

持続可能な未来への第一歩



今回のスキームは、環境意識が高まる現代において、持続可能なイベントの実現に向けた大きな第一歩です。業界が一体となり、透明性の高い計測を行うことで、確固たる基準を設け、温暖化対策を推進。この活動は、業界の持続可能な発展に寄与するだけでなく、次世代への重要なメッセージともなります。

2025年のカーボンカリキュレーターの実現に向けた取り組みに、期待が高まります。

会社情報

会社名
株式会社電通ライブ
住所
東京都中央区銀座7-4-17 電通銀座ビル 2階
電話番号

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