ハマネツ、子会社化
2021-06-11 11:10:02
ハマネツが鉄骨CADシステム企業を子会社化し新たな価値創出を目指す
企業買収の背景
株式会社ハマネツは、鉄骨CADシステムの企画開発及び販売を主な業務とする株式会社ファーストクルーを子会社化すると発表しました。この戦略的な動きは、ハマネツの長年にわたる製品ポートフォリオの強化と、建設業界における新たな価値創出を目指すものです。
ハマネツの歴史と主力事業
ハマネツは、1962年に設立され、屋外トイレユニットや環境機器の製造・販売を行ってきました。特に、トイレ用排臭機や浄化槽など、時代のニーズに応じた製品展開を行ってきたことが、同社の安定した経営基盤を支えています。
ファーストクルーの成長と技術
ファーストクルーは、2003年に設立され、現在まで建設分野向けの先進的な鉄骨用CADシステムを開発・提供してきました。特に、自社開発の「FAST Hybrid」は高層ビルなどの大規模プロジェクトにおいて強い競争力を持ち、市場シェアを獲得しています。これにより、ファーストクルーは建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、構造設計との連携を図るなど、時代の要請に応える製品を展開しています。
子会社化によるシナジー効果
ハマネツは、ファーストクルーを傘下に加えることで、そのCADシステムをさらに多くの顧客に提供可能となります。これにより、ハマネツグループ全体で新たなビジネスチャンスが創出されることが期待されています。また、ファーストクルーの技術力とハマネツの安定した製品基盤が合わさることで、より高品質なサービスが提供できるようになるでしょう。
新しい経営体制
新たな経営体制では、代表取締役会長としてハマネツ代表取締役社長の河藤一博が就任し、代表取締役には正木元康(ハマネツ理事)、取締役社長に石川志朗(現任のファーストクルー社長)、取締役開発部長に井戸義彦(ファーストクルー開発部長)、監査役に森田崇文(ハマネツ理事)が就くことが発表されています。これにより、両社の連携がさらに強化され、顧客へのサービス向上に貢献することが見込まれています。
今後の展望
ハマネツによるファーストクルーの買収は、建設業界における大きな転換点となるでしょう。両社が持つ技術とノウハウを融合させ、ただ製品を提供するだけでなく、顧客に新たなソリューションを提案し、業界のニーズに応えることが課題です。
この新たな経営体制の設定後、ハマネツはより多様で高度なサービスを展開し、業界内での位置を一層強固にしていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社ハマネツ
- 住所
- 静岡県浜松市中区砂山町325-6日本生命浜松駅前ビル3F
- 電話番号
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