ビヘイビアプロジェクト:日中韓ダンサーによる「ふるまい」の探求
はじめに
ビヘイビアプロジェクトは、私たちの日常の貴重な側面である「ふるまい」に光を当てるアートプロジェクトです。このプロジェクトでは、日中韓から選ばれた6人のダンサーが集まり、身体表現を媒介に多様な視点を探求します。プロジェクトリーダーである中澤大輔氏のもと、認知科学や歴史といった学問的な枠組みからの知見も取り入れています。
プロジェクトの目的
このプロジェクトは、各国の文化的背景や社会的規範が私たちの「ふるまい」にどのように影響するのかを探ることを目的としています。2024年から再始動したこのプロジェクトは、東京、ソウル、北京の3都市でフィールドワークを行い、それぞれの地域の人々の行動や習慣を観察しました。これにより、社会と個人の関係性を新たに考察することが期待されています。
2025年公演情報
2025年2月、東京にて公演が予定されています。この公演では、6人のダンサーたちがフィールドワークで得た視点をレクチャー形式で発表し、自らの理想的なふるまいを身体表現で示します。以下、公演の詳細です。
- - 日時: 2025年2月14日(金)19:00、15日(土)16:00、16日(日)14:00
- - 会場: 代官山ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区)
各回の公演終了後には、ディレクターや出演者によるアフタートークも予定されています。英語・日本語の字幕も用意されるので、広く鑑賞しやすい仕掛けが施されています。入場は公演開始の30分前から可能で、約90分の上演が期待されています。
フィールドワークの実施
フィールドワークでは、さまざまな専門家の協力のもと、都市の中心部や人々が集まる場所に足を運びました。異なる文化の中で、どのように人々が相手に注意を払って行動しているのか、それぞれの国での「ふるまい」の実態を観察しました。
韓国、北京、日本のダンサーたちが共に体験したこのプログラムは、単なる身体表現の枠を超え、文化間の理解を促進する機会ともなります。特に、日常生活での些細な行動が持つ意味を再発見することで、自らの行動を見直すきっかけになるでしょう。
アーティストの視点
プロジェクトに参加する各ダンサーは、独自の視点を持っており、それが彼らのパフォーマンスやレクチャーにも色濃く反映されています。たとえば、韓国のダンサー・ナ・へヨンは、東京の人々のムーブメントが整然としている点に着目し、その背後に潜む規範に対する疑問を表現します。一方で、中国のダンサー・ウェイ・マンは、社会の中で個人の尊厳をどのように守るかをテーマに探求しています。
観客へのメッセージ
中澤氏は、「この作品が観客にとって身近なものになるよう願っています。このプロジェクトが日常生活の中でふるまいを振り返り、それを変えていくきっかけとなれば幸いです」と語ります。ふるまいを新たに考え直すこの機会をぜひご利用ください。
チケット情報
公演のチケットは、2025年1月6日(月)から販売開始となり、一枚3,000円です。小学生以下は保護者同伴の場合、無料で入場できます。事前予約が必要ですので、公式ウェブサイトをチェックしてお早めにご予約ください。
おわりに
ビヘイビアプロジェクトは、人と文化の相互作用を考えるとともに、それが私たちのふるまいに与える影響を探求しています。国境を越えた共同作業を通じて、ダンサーたち自身の解釈で「ふるまい」を再構築し、新たな物語を生み出す役割を果たすことが期待されています。皆様のご来場を心よりお待ちしております。