NEC、LGBTQ+への取り組みで5年連続最高評価!
日本の大手企業NECが、一般社団法人work with Prideが実施する「PRIDE指標2024」において、5年連続で最高評価のゴールドを受賞しました。これは、同社がLGBTQ+を含むセクシュアルマイノリティへの取り組みにおいて、高い評価を得ていることを示しています。
今回の受賞は、NECの継続的な取り組みの成果と言えるでしょう。具体的には、以下の様な活動が評価されたと考えられます。
Tokyo Rainbow Parade 2024への協賛と参加: 4月に行われた東京レインボープレードにGold Sponsorとして協賛し、NECブースを出展。社員と家族合わせて約180名もの大規模な参加は、同社の強い意志を示しています。
プライド月間のイベント開催: 6月には、セクシュアルマイノリティ当事者であるタレント・文筆家の牧村朝子さんを招いたオンラインイベントを開催。社内食堂ではレインボーランチを提供するなど、多角的なアプローチがなされています。
婚姻の平等実現キャンペーンへの賛同: 8月には、「婚姻の平等を実現する法制度の実現のためのキャンペーン」に賛同。社会貢献への積極的な姿勢も評価ポイントと言えるでしょう。
継続的な取り組み: これ以外にも、DIVERSITY CAREER FORUMへの9年連続出展、LGBTQ Allyコミュニティの活動、相談窓口の設置、同性婚を含む事実婚と法的な婚姻を同等に扱う社内規定の導入(2019年から)、全社員向けのe-learningによるLGBTQに関する教育の実施など、多岐にわたる取り組みが長年に渡って続けられています。
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NECグループ人権方針における明文化: NECグループ人権方針において、差別や個人の尊厳を傷つける行為を明確に禁止。性的指向や性自認に関する差別を許容しない姿勢が示されています。
これらの取り組みは、NECが掲げる2025中期経営計画における「ダイバーシティの加速」という目標と深く関わっています。NECは、多様な人材がそれぞれの個性と能力を最大限に発揮できる職場環境づくりを目指し、国籍、年齢、宗教、性別、性的指向・性自認、障がいの有無に関わらず、ビジネス成長に向けて社員一人ひとりが活躍できる環境を構築しようとしています。
PRIDE指標とは?
「PRIDE指標」は、work with Prideが策定した、LGBTQ+を含む性的マイノリティが働きやすい職場環境を評価するための指標です。Policy(行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration(啓発活動)、Development(人事制度・プログラム)、Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5つの項目で評価され、点数に応じてゴールド、シルバー、ブロンズに認定されます。NECのゴールド受賞は、これらの項目において高い評価を得たことを示しています。
NECの取り組みは、単なる企業活動にとどまらず、日本の企業におけるLGBTQ+への理解促進、そしてよりインクルーシブな社会の実現に貢献する取り組みとして高く評価できるでしょう。今後、NECの更なる取り組みが、日本の企業文化に大きな影響を与える可能性を秘めていると言えるでしょう。