冷凍寿司の海外展開が評価される
デイブレイク株式会社と双日食料株式会社の共同取り組みが2025年度の「食品産業技術功労賞 国際部門」を受賞しました。この受賞は、日本の伝統食である寿司の国際市場における可能性を示すものです。両社は、冷凍寿司を通じて日本食の新たな魅力を海外に発信するという目標とともに、食品業界が直面する人手不足やフードロスの問題を解決する方法を模索しています。
寿司市場の拡大と社会課題
世界的な寿司の人気は急速に高まっていますが、日本国内外の食品業界は多くの課題を抱えています。これらの問題には、人手不足、物流の制約、さらには食品ロスなどが含まれます。デイブレイクと双日食料はこれらに対し、冷凍寿司の開発を通じて新たな市場の開拓を目指しました。2025年10月、冷凍寿司に関する業務提携を締結し、異なる強みを持ち寄って取り組んでいます。これにより、日本の食文化を世界に広めながら、食品業界の課題解決にも貢献しています。
高品質な冷凍寿司の開発
開発された冷凍寿司は、最新の冷凍技術と独自のレシピを融合させた製品であり、高品質であると同時に温度変化に強い安定性を誇ります。この冷凍寿司は、長期間の海上輸送に耐えられるため、輸出向けにおいても安心感を提供します。また、特に難しいとされる冷蔵解凍を行うことができ、解凍後も職人の味を再現する点が評価されています。すでにアメリカ市場においても成功を収めており、高評価を得ています。
今後の展望
両社は今回の受賞をさらなる活動の出発点とし、冷凍寿司の普及を更に加速させる考えです。食品業界が直面する様々な問題に対して、冷凍技術を用いたソリューションを提供し、それに伴う課題解決に取り組むことを使命としています。デイブレイク株式会社の副社長、片山良宏氏は、受賞の喜びを述べながら、関係者への謝意を表しました。彼は冷凍技術が食の未来に寄与することを強調し、さらなる研究と挑戦を通じて新たなビジネス展開を目指すとコメントしています。
特殊冷凍機「アートロックフリーザー」
デイブレイクが提供する「アートロックフリーザー」は、急速かつ均一に凍結する性能を備えています。これにより、食品の鮮度や風味を最大限に保つことが可能になりました。700社以上に導入され、多くの企業から支持を得ているこの技術は、冷凍食品の新たなスタンダードを確立しつつあります。これは、特に和食の冷凍レシピを重要視する業界にとって革新的な進展といえるでしょう。
結論
デイブレイクと双日食料の冷凍寿司プロジェクトは、食文化を海外に広げるだけでなく、日本が抱える食品業界の課題にも取り組むことを目指しています。この取り組みは、将来的にも日本食の価値を高めるだけでなく、食品産業全体の進化を促進する重要な一歩です。今後の展開にぜひ注目していきたいところです。