新春のご挨拶とNTTコミュニケーションズの展望
新しい年を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年は多くのお客様にご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。また、令和6年には能登半島地震や奥能登豪雨の被害に遭われた方々にお見舞いの意を表します。復興が一日も早く進むことを祈っております。
2023年は、私たちNTTコミュニケーションズグループにとって新しい経営体制への移行が重要な意味を持つ年でした。この変革の中で、私たちは皆さまからの声に耳を傾け、一人ひとりのお客様に『驚きと感動』をお届けすべく努めてまいりました。
国内外の情勢は依然として不透明であり、先行きが懸念される状況ですが、同時に技術の進歩、特に生成AIやデジタルシフトは急速に進展しています。予測が困難な環境の中でも、私たちは豊かで安心な日常や安定したビジネス環境、そしてサステナブルな社会の実現を目指しています。2023年10月には、こうした目標に向けた8つの重点領域を特定し、発表いたしました。
本年はこれらの重点領域に対する取り組みをさらに強化し、提供する価値を磨き上げていきます。特にIoTの基盤を活用し、得られたデータに生成AIを駆使することで、新たな価値を創出してまいります。また、社会産業プラットフォームの仕組みを通じて、多様な業界のデータを蓄積・流通させることで、社会や産業が抱える課題解決に寄与していきます。
私たちはまた、全国の支社・支店を通じて地域の課題解決を目指し、「地域創生」や「中小企業のDX支援」を推進します。労働人口の減少とIT人材の不足に直面している中、戦略的パートナーシップを結ぶことにより、デジタルBPOの提供にも注力します。
さらに、脱炭素社会に向けた取り組みを強化し、生成AIの活用のほかにも、国内初の液冷方式に対応した超省エネ型データセンターサービスや、IOWNを利用した分散データセンターの導入を推進していきます。
2025年度には、2021年に策定した中期戦略がいよいよ最終年度を迎えます。私たちは『社会・産業DXのマーケットリーダー』として、様々な人やコミュニティ、ビジネスをつなぐ役割を果たし、新たな価値を創出することを目指します。
本年も変わらぬご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
NTTコミュニケーションズ株式会社代表取締役社長社長執行役員