GMOインターネットグループがNVIDIA H200 GPUを使用した新サービスを発表
GMOインターネットグループ株式会社は、生成AI向けに特化したクラウドサービス「GMO GPUクラウド」の提供を発表しました。このサービスは、国内初となる「NVIDIA H200 Tensor コア GPU」と、AIワークロード専用に設計された「NVIDIA Spectrum-X」を組み合わせており、計算性能の向上が期待されています。
新技術の検証
GMOインターネットグループは、H200 GPUとSpectrum-Xの性能を検証するため、グラフニューラルネットワーク(GNN)のベンチマークテストおよび大規模言語モデル(LLM)のファインチューニングシナリオを実施しました。この結果、H200 GPUはH100 GPUよりも大幅に高い性能を発揮したことが確認されました。
LLMのファインチューニングでは、H100 GPUを使用した時に103分かかっていた処理が、H200 GPUでは50分で完了。これにより、処理速度が約2倍に向上したことが明らかとなりました。このような技術革新により、AI開発の効率化が見込まれています。
具体的な性能向上
特に、GNNのベンチマーク結果では、H200 GPUがH100 GPUに対して約1.5倍の速度で学習を完了しました。具体的には、H100の所要時間が12.1分であったのに対し、H200では8.0分と大幅に短縮されました。また、H200 GPUの2台構成ではさらに性能が向上し、処理が6.0分で完了しています。
LLMファインチューニングに関しても、より多くのGPUを使用することで、さらに学習時間が短縮されました。H200 GPUの2台構成では、学習時間が25分に短縮、これはH100の50分からの劇的な改善であり、これにより研究者や開発者のニーズに応える結果が得られました。
GMO GPUクラウドの詳細
GMO GPUクラウドは、2024年11月下旬に本サービスの提供を開始する予定です。このクラウドサービスは、大規模なAIモデルのトレーニングを効率的に行えるように設計されており、高速なイーサネットファブリックを通じて性能を最適化しています。そうすることで、ユーザーはこれまで以上に迅速なAI開発が可能となります。
GMOインターネットグループは、メモリの最適化やストレージシステムの先進テクノロジーを駆使し、クラウド環境の整備を進めています。これにより、ユーザーはトライアルを申し込むことで、実際にこれらの技術を体感することができます。
今後の展望
GMOインターネットグループは、「GPUならGMO」としての認知を広め、AI産業において欠かせないクラウドサービスを提供していく計画です。また、業界標準のジョブスケジューラーを採用することで、リソースの管理が効率化されるなど、研究者や開発者がスムーズにプロジェクトを進められる環境を整えています。
例えば、トライアル環境の提供や利用を希望する方は、公式ウェブサイトから詳細を確認することができます。新しい技術がこれからの日本のAI研究開発を加速することを期待しています。
まとめ
GMOインターネットグループの「GMO GPUクラウド」は、生成AIの革新を目指し、高性能なNVIDIA H200 GPUと先進のネットワーク技術を基盤にした新たなクラウド環境を提供します。これにより、日本のAI技術の競争力を向上させ、さまざまな分野の発展に寄与することを目指しています。