オンセミが2025年第1四半期決算を発表
米国アリゾナ州スコッツデールを拠点とするオンセミ(Nasdaq: ON)が、2025年の第1四半期決算を発表しました。発表によると、売上高はおよそ14億4,570万ドルに達し、これは前年同期比での安定した成長を示しています。
収益の詳細
売上総利益率は、GAAPベースで20.3%、非GAAPベースでは40.0%という数字を記録しています。また、営業利益率はGAAPベースで39.7%、非GAAPベースでは18.3%です。特に、営業活動から得られたキャッシュ・フローは6億200万ドル、さらにフリー・キャッシュ・フローは4億5,500万ドルに達し、前年同期比で72%増加したことが特筆すべき点です。このフリー・キャッシュ・フローは、売上高の31%に相当します。
一方で、希薄化後の1株当たりの損失は1.15ドルであり、非GAAPベースでは0.55ドルの利益を計上しています。これらの数値は、会社が厳しい経済環境の中でも一定の業績を維持していることを示しています。
CEOのコメント
オンセミの社長兼CEO、ハッサーン・エルコーリー氏は、今回の決算結果について次のようにコメントしました。「私たちの第1四半期の業績は、経済的な厳しさの中で取り組んできた、コスト管理や製造の最適化の成果が表れています。これにより、私たちはキャッシュ・フローを増やすことができました」
エルコーリー氏は、長期的な価値創造へのコミットメントと、株主への還元を加速する意向も示しました。また、同氏は業界内での強いデザインウィンの勢いについても言及し、将来の成長を見据えた投資の必要性を強調しています。
第2四半期の見通し
さらに、オンセミは2025年第2四半期の見通しも公開しました。詳細な数値は今後の発表で明らかにされるとしています。
カンファレンスコール
オンセミは、2025年4月17日午前9時(米国東部時間)に、金融業界向けのカンファレンスコールを開催し、今回の発表内容について詳しい解説を行いました。このカンファレンスコールは、オンデマンドで約30日間、同社のウェブサイトにて再放送される予定です。
オンセミについて
オンセミは、「より良い未来を築く」ことを使命としており、自動車および産業向けのエンドマーケットに特化しています。自動車の電動化や、持続可能なエネルギーグリッド、産業オートメーション、5Gやクラウドインフラなどの技術革新を推進しています。さらに、同社はFortune 500®企業としても認知されており、全世界で複雑な課題を解決する革新的なテクノロジーを提供しています。
このように、オンセミは持続可能なビジネスモデルを構築しつつ、今後も業界のリーダーとしての地位を堅持していくことでしょう。