博報堂生活総合研究所が実施した2026年3月の消費予報によると、20歳から69歳までの男女1,500人を対象にした調査で、消費意欲指数は44.0点となり、前月比で1.7ポイントの上昇が確認されました。前年同月比では変わらず、この数値は過去5年間の同月の中では最低とされています。
新生活の期待
例年、3月は新年度の始まりや新生活の準備を控え、多くの人々が消費意欲を高める時期です。この調査でも、ポジティブな消費に関する回答が増えたことが示されています。特に春物の衣服や新生活の準備に関するニーズが高まっていることがわかります。具体的には、季節的な理由から「春物の服が欲しい」といった意見が増え、前月の56件から100件に増加しました。
また、今年の動向には新生活の準備に対する関心が見受けられます。前年と比べると、ポジティブな回答がわずかに増加していますが、ネガティブな意見は減少しています。特に、「前月までに多く使ったのでセーブする」という意見が顕著に減少したことから、一時的な消費の抑制が解消されつつあることが伺えます。
物価の影響
ただし、物価高や値上げに対する懸念は依然として影を落としており、先月までの小康状態から再び懸念が高まる傾向も見受けられます。2026年3月の調査では、「物価高・値上げ・円安」という回答が増えており、消費意欲がよみがえったという状況と、高止まりしている物価への懸念の狭間で揺れ動いているのが実情です。
カテゴリー別のトレンド
消費意欲が特に高まっているカテゴリーとしては、ファッション、外食、旅行、化粧品、レジャーといった外出関連の項目が挙げられます。「買いたいものや利用したいサービスがある」とする人は29.0%に達し、前月比で大きく上昇しています。
これらのデータを踏まえると、3月は新生活や春の訪れによる消費意欲の高まりが見込まれますが、その一方で物価の影響も強いとされています。消費が再度活発になる兆しも見受けられる中、これからの消費動向がどのように変化していくのか、注目が集まります。実際、11のカテゴリーにわたって消費意欲が増加していることは、春先の期待感の高まりを反映しています。
消費者の心理を読み取ることができるこの調査結果は、今後の市場動向に大きな影響を及ぼす可能性があるだけに、しっかりと観察していく必要があるでしょう。詳しい調査レポートは、博報堂のニュースリリースページで確認できます。これから迎える春が消費市場にどのような影響を与えるのか、引き続き目が離せません。