シンビオがアジア市場へ本格参入、ハイドロジェンモビリティ推進へ

シンビオがアジア市場へ本格参入



2020年2月17日、パリ。水素自動車およびモビリティのトップランナーであるシンビオが、アジア市場への本格参入を決定しました。この動きを受けて、アジア諸国、特に日本と韓国における水素自動車の生産目標が注目されています。

アジア市場:避けて通れない存在


アジアは、今後無視できない市場です。特に日本と韓国は2030年までに80万台以上の水素自動車を製造する計画を立てています。シンビオのCEO、ファビオ・フェラーリは、「両国はエネルギーと運輸部門を統合した真の水素社会の構築に着手しており、これは市場形成のための先導的な戦略です」と語ります。

さらに、中国では、小型商用車から大型バスやトラックまで、100万台以上の水素自動車を生産する計画が進行中です。「2030年には、世界中で販売される小型水素自動車の約3分の1を中国が占めるでしょう」とフェラーリは自信を持って述べています。

ジョイントベンチャーの力を活かして


シンビオは2019年11月、ミシュランとフォルシアの合弁会社として設立されました。これにより、Auvergne-Rhône-Alpes地域に大型の工場が建設され、アジア市場においてもエコシステムが整備されています。シンビオは、親会社から受ける支援を活かし、以下の2つの有利な条件を持っています。

1. 市場ポジショニングの成功体験の共有:フォルシアは20年以上前から中国および国際的な自動車メーカーとの関係を築いており、ミシュランは水素産業における強力な企業ブランドを持っています。
2. 現地での仲介による市場アクセス:シンビオの親会社のおかげで、即座に市場アクセスが可能です。

「これらの条件は、中国を始めとするアジア地域で効果的な営業戦略を展開するための大きな後ろ盾になります」と、ファビオ氏は強調しています。

アジア市場に対応した製品開発


シンビオの水素システム「StackPack」は、車両への搭載が容易で、機能を最適化するための水素燃料電池で構成されています。このため、急成長しているアジア市場の特性に完璧に応じています。アジアでは車両開発期間が短く、再利用可能な機能部品の重要性が増しています。

シンビオは2020年の水素・燃料電池展において、「StackPack S(5-40 kW)」および「StackPack M(40-60 kW)」を展示し、それぞれの車両への統合方法を紹介する予定です。ぜひ、当社ブース(W23 – 37、ホール4F)にお越しください。

シンビオについて


シンビオは、フォルシアとミシュランが同等の株式を取得している企業で、世界的な水素モビリティのリーダーを目指しています。同社は多様な用途に向けた水素システムの開発・製造・販売を行い、すでに300万キロ以上の走行距離を誇る実績を持っています。水素技術と車両への搭載技術に10年以上取り組んできたシンビオは、StackPackの市場展開を進め、2030年までに年間20万個の生産を目指しています。

これからもシンビオは、水素モビリティの導入を加速させ、ゼロエミッション、高速充填、高い航続距離をユーザーに提供していきます。

会社情報

会社名
フォルシア・ジャパン株式会社
住所
神奈川県横浜市神奈川区金港町1-7横浜ダイヤビルディング17F
電話番号

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