広島の老舗寝具ブランド「源ベッド」がTHE[]STOREへ出店
広島県に位置する株式会社チヨダコーポレーションが展開する寝具ブランド「源ベッド」は、2023年にTHE[]STOREでの出店を果たし大きな成功を収めました。このブランドは1965年に創業され、2004年には「源ベッド」としてのブランド名で新たにスタートを切りました。「挑戦と行動で眠りを変え、世界を変える」というミッションのもと、独自の視点で製品開発に取り組んでいます。
寝具の専門性と高品質な製品
源ベッドの特徴は、素材選定から最新の製造機械にまで、厳選されたものを使用していることです。それにより、高い生産能力と精巧さを両立しています。特にとりわけ重要視されているのが「ポケットコイル」。この技術により、お客様の体形や好みに合わせた寝心地を提供しています。さらに、同社は「フィット」「ジャスト」「キープ」という3つの寝心地を重視したマットレスを展開しており、オンライン戦略においてもユニークなアプローチを実施しています。
オンライン販売からオフライン体験へ
これまで源ベッドは自社ECサイトや大手モールなど、オンラインでの販売を主に行ってきました。しかし、価格競争の影響で収益が厳しくなり、ブランドの認知度の向上が課題として浮かび上がりました。顧客からは「実際に寝心地を体感できる場所はないのか」という声が多く寄せられ、寝心地の体験を提供することが急務となりました。そんな時、他社のポップアップストアの成功事例を知り、THE[]STOREへの出店を決意したのです。
成功した出店と顧客の反応
源ベッドは2025年2月に初回出店を果たし、その結果は想像以上でした。主な内容は、マットレスの寝心地体験会や睡眠診断の実施で、多くの来客を記録しました。入店のハードルを下げるため、オリジナルハーブティーの提供やSNSを通じたプレゼントキャンペーンも展開。その結果、全体の売上は前年同月比1.5倍に達し、好評を得ました。この出店がちょうど新生活の準備に重なっていたことも功を奏した要因と考えています。
さらに、次回の出店の際には、初回での成功を踏まえ、さらに多様な施策が試みられました。ひのきベッドの体験会やインスタライブの開催など、新たな試みを通じ、多様な年齢層から支持を受けることができました。
課題と改善点
初出店を通じて得た経験は多く、それに伴う課題も浮き彫りになりました。一部商品が店舗に不在であり、その購入手段が不十分であること、さらには寝心地体験のための長時間待ち時間が問題視されました。二度目の出店において、これらを解決し、予約優先制度に切り替えることで顧客体験の向上を図りました。結果、ECサイトのトラフィックや顧客単価も上昇し、オフライン出店がオンラインにも良い影響を与えることが証明されました。
今後の展望と商品開発
源ベッドは、今後三度目の出店も視野に入れており、顧客のニーズに応じた新商品を積極的に開発中です。交換可能なマットレスや寝返りを考慮した通気性の良い枕など、消費者からのフィードバックを大切にした製品開発が進んでいます。
今後も日本市場における巨大な可能性を信じ、THE[]STOREでの出店は更なる成長のステージとなるでしょう。新たな顧客体験を通じて、ブランドとしての認知度向上と、販売拡大のための各種取り組みを継続していきます。オンラインとオフラインの融合を図り、顧客に最適な睡眠環境を提供する姿勢は変わらず、ますます進化し続けることでしょう。