サントリー中部圏水素構想
2024-11-18 14:24:37

サントリー、中部圏水素サプライチェーン構築に参画 知多蒸溜所も拠点に

サントリー、中部圏の水素社会実現に向け大きく貢献



サントリーホールディングス株式会社は、中部圏における水素とアンモニアのサプライチェーン構築において、大きな一歩を踏み出しました。11月18日、中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議と「水素とアンモニア等のサプライチェーン構築に向けた相互協力の基本合意書」を締結。これにより、サントリーは中部圏における水素社会の実現に大きく貢献していくことになります。

知多蒸溜所が水素社会の拠点に



この協定によって、サントリーの知多蒸溜所を含む中部圏(愛知、岐阜、三重3県)で、水素とアンモニアの需要、貯蔵、供給の包括的なサプライチェーンが構築されます。推進会議が昨年発表した「中部圏水素・アンモニアサプライチェーンビジョン」では、愛知県や三重県内に水素・アンモニアの供給拠点を整備する計画が示されており、その中に知多市にあるサントリー知多蒸溜所が「廃プラスチック由来水素製造・供給拠点」および「アンモニア貯蔵・脱水素・供給拠点」として位置づけられています。

サントリーの積極的な水素活用



サントリーは、かねてより水素を次世代エネルギーとして注目しており、山梨県にあるサントリー天然水南アルプス白州工場およびサントリー白州蒸溜所では既にグリーン水素を活用する「やまなしモデルP2Gシステム」の導入を発表しています。今回の協定は、こうしたサントリーの積極的な水素活用姿勢をさらに推し進めるものと言えるでしょう。知多蒸溜所でも水素を熱エネルギー源として活用する可能性があり、サントリーの拠点における水素利活用は今後ますます拡大していくことが期待されます。

サステナビリティへの取り組み



サントリーグループは「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」というパーパスを掲げ、持続可能な社会の実現を目指しています。2050年までにバリューチェーン全体での温室効果ガス排出量実質ゼロを目指しており、その目標達成に向け、2030年までに自社拠点での温室効果ガス排出量を50%削減、バリューチェーン全体で30%削減するという「サントリー環境目標2030」を掲げています。水素の活用はその目標達成に大きく貢献すると期待されています。

中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議



中部圏水素・アンモニア社会実装推進会議は、ものづくり産業が集中する中部圏において、水素とアンモニアのサプライチェーン構築を目指す官民一体の取り組みです。経済性、供給安定性、安全性の観点から次世代エネルギーとして注目されている水素とアンモニアの安定供給体制の構築を目指しています。

まとめ



サントリーの今回の取り組みは、単なる企業活動の枠を超え、日本のカーボンニュートラル社会の実現に貢献する大きな一歩と言えます。サントリーの今後の動向、そして中部圏における水素社会の進展に注目が集まります。


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会社情報

会社名
サントリーホールディングス株式会社
住所
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号

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