ガイドワイアが新AIソリューション「Qusar」を発表
2026年8月3日、米カリフォルニア州サンマテオにて、ガイドワイアは保険業界向けの新しいソリューション「Qusar」を発表しました。このリリースには、保険会社が独自にAIエージェントを構築、実装、管理できる「Agentic Framework」が組み込まれています。
「Qusar」はGuidewire Cloud Platform上で動作し、保険ライフサイクルにおけるさまざまな業務プロセスにAIの利便性をもたらします。これは、保険会社が保険金支払管理や引受判断の精度を向上させるための強力なツールとなり、競争力の確保に寄与します。例えば、複雑なプロセスを自動化することにより、意思決定までの時間を大幅に短縮することが可能です。
AIエージェントの利点
Agentic Frameworkの導入により、保険会社は各業務に最適なAIモデルを選択できます。これにより、契約、請求、収納データのリアルタイムアクセスが可能となり、複数ステップにわたる処理が自動化されます。これまで数日かかっていた判断が、数分でできるようになるという効果があります。
エグゼクティブ・パートナーとしてCelent社のカーリン・カーナハン氏は、AIの実装は単発の実証実験だけではなく、基幹システムに深く組み込むことが重要だと述べています。この新しいフレームワークは、既存の業務フローにAIをシームレスに組み込みつつ、コンプライアンスを維持することを目指しています。
具体的な機能
Qusarのリリースに伴い、ガイドワイアが自社開発したエージェントも含まれています。例えば、保険金請求を自動で要約する
Claim Summarization for ProNavigatorは、担当者の作業負担を軽減し、事案の解決に注力できる環境を整えます。
また、
Policy Change for ProNavigatorは引受担当者やカスタマーサービス担当者を支援するアシスタント機能を提供します。この機能により、契約異動手続きが迅速化され、結果的に処理時間が短縮されます。
さらに、
Agentic First Notice of Loss (FNOL)は、対話型音声AIを用いて、事故受付プロセスを効率化し、重要な情報を正確に記録します。これは顧客体験の向上にも寄与します。
南カリフォルニア自動車クラブのCIO、ギャレット・アンダーソン氏も、ガイドワイアのAI革新が従業員支援や会員サービスにおいて変革をもたらしているとコメントしています。特に、AIによる情報要約や業務の合理化は、業務効率の向上だけでなく、より価値の高い業務にフォーカスできるよう環境を整えています。
開発者支援機能
「Qusar」には、ガイドワイアのコードベースやプログラミング言語を学習済みの「Guidewire Developer Assistants」や「Builder Assistants」も搭載されています。これにより、Java互換の専用言語であるGosuを用いた開発が効率化され、開発プロセスの生産性を40%向上させることが可能です。
また、データや保険商品開発向けには、「Data Curation Assistant」という機能があり、自然言語を正確なSQLに変換するサポートをします。これにより、保険商品のシステム構成や設定作業が自動化されます。
ガイドワイアのCPDO、ディエゴ・デヴァレ氏は、「Agentic FrameworkをGuidewire Cloud Platformに統合したことで、保険会社の開発者は特化したAIエージェントを迅速に構築し、業務フローに安全に実装できる」と語っています。既に多くの顧客がこれらのツールを活用し、業務改善の効果を実感しています。
まとめ
「Qusar」は保険業務の効率化を目指すことができる強力なツールであり、業界内での競争力を高める要素として期待されます。ガイドワイアは、業界最大規模の研究開発チームを持ち、製品のイノベーションを通じて、さらなる成長を目指しています。詳しくはガイドワイアの公式サイトやブログをチェックしてみてください。