幻の名著復刻版
2015-05-15 10:01:38

日韓国交正常化50周年に贈る幻の名著『座辺の李朝』復刻版が登場

やきものファンに朗報です。日韓国交正常化50周年を記念して、故・中川竹治氏が築いた李朝陶磁の名コレクションを収めた幻の書『座辺の李朝』が復刻されました。この図録は、古美術や骨董に情熱を持つ方々にとって、あこがれの一冊と言えるでしょう。

李朝陶磁の魅力


李朝の陶磁は、その独特なフォルムと色合いにより、多くの愛好家に支持されています。特に白磁の透明感や、釉薬の美しさは一級品です。故・中川竹治氏は、自らを「サラリーマン・コレクター」と称し、日常生活の中にありながらこだわり抜いたコレクションを構築しました。その成果が、1971年に自費出版されたオリジナル版『座辺の李朝』です。

復刻版の特長


復刻版は、初版の魅力を余すところなく再現しています。上製のB5変形判で208ページにわたり、全100点もの作品を掲載。特筆すべきは、その紙面構成です。見開きには左側に図版、右側に小文が配置され、余白を贅沢に活用しています。この想いのこもったレイアウトからは、著者の李朝陶磁への愛情がにじみ出てきます。

掲載作品は、初期白磁や染付、鉄砂及び飴釉まで多岐にわたります。各作品には短い説明文が添えられ、著者の見識やその器物に対する愛情が詰まっています。このように、彼がどのようにしてこれらの品々と出合い、日常の中でどのように愛用していたのかが垣間見ることができ、知識だけでなく感情の部分でも楽しめる内容としています。

装丁の美しさ


本書の装丁も特筆に値します。毛羽立った風合いの外箱、豊かなテクスチャの表紙、そして中の用紙にいたるまで、すべてにこだわり抜いた仕上げが施されています。生み出された当初の美しさを、現代に蘇らせたのです。これにより、コレクターだけでなく、やきものに興味があるすべての方々の目を引くことでしょう。

特別なエッセイの贈呈


復刻版を発行元に直接注文すると、著者中川竹治氏がコレクションとの出合いをつづったエッセイ『李朝観賞』が付属されます。このエッセイが、より深い理解と感動を与えてくれること間違いありません。

中川竹治氏の足跡


著者中川竹治氏は1899年に岡山県で生まれ、東京商科大学を卒業後、銀行で働く一方で李朝陶磁をコレクションしました。その独自の視点や美意識は、今回の復刻版でも感じられます。1994年にこの世を去った彼の作品は、未来の世代に受け継がれていくことでしょう。

やきものファンはもちろん、李朝陶磁をまだ知らない方々にもぜひ手にとっていただきたい、この贅沢な一冊。復刻版『座辺の李朝』は、今まさに手に入れる価値があります。

会社情報

会社名
株式会社青月社
住所
東京都千代田区岩本町3-2-1共同ビル8F
電話番号
03-5833-8622

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