第一工業製薬が日本薬学会第145年会での発表に挑む
2025年3月28日、福岡のマリンメッセで開催される日本薬学会第145年会にて、第一工業製薬が注目の発表を行います。本発表では、静岡県立大学薬学部との共同研究の成果として、「酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースを担体とする非晶質固体分散体の薬物溶出性に及ぼすショ糖脂肪酸エステルの影響」について詳しく紹介します。
発表の背景
健康食品や医薬品においては、特に水に溶けにくい機能性物質の溶解性向上が求められています。消化管内での吸収性を高めるためには、「固体分散体化」という手法が有効です。この手法は、様々な薬物や成分の効率的な吸収をサポートしており、現代の薬学において非常に重要な技術とされています。
今回の研究では、機能性物質の代表格であるクルクミンと、固体分散体の担体として広く使用されている酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(略称HPMC-AS)、さらに当社が開発したショ糖脂肪酸エステルを用いた三成分の固体分散体を構築しました。これにより、薬物の溶出性が改善されることが確認されたのです。
発表の詳細
発表は、2025年3月28日金曜日の9時45分から10時45分まで行われます。場所はマリンメッセ福岡B館のポスター会場で、聴衆は自由に参加することができます。発表者には、研究本部新規材料開発研究部の専門課長、岩木徹氏が予定されています。彼の研究チームは、品質の高い医薬品開発に向けて、革新的な解決策を追求しています。
学会の概要
この日本薬学会第145年会は、「薬学エコシステムの推進:異分野連携で拓く未来のイノベーション」をテーマに掲げています。イベントの開催は、2025年3月26日から29日の間で、福岡国際会議場や福岡サンパレスなど複数の会場が利用されます。この機会に、研究者や業界の専門家たちが一堂に会し、最新の研究成果をシェアし、新たな連携の可能性を探ります。
お問い合わせ
第一工業製薬株式会社は、この研究についてさらに詳しい情報を提供することに意欲的です。興味をお持ちの方は、戦略統括部広報IR部までお問い合わせください。電話番号は075-276-3027、メールアドレスは
[email protected]です。所在地は京都市南区東九条上殿田町48番地2です。
最新の研究成果や業界情報をお届けするこの場で、第一工業製薬は引き続き、革新的な薬品の開発とともに、健康を支える研究に貢献してまいります。