築野グループ株式会社は、2024年9月3日から5日までの三日間、山形大学米沢キャンパスにて開催される第62回日本油化学会年会に参加します。代表取締役社長の築野富美氏を擁する同社は、最新の研究成果として、こめ油に含まれる重要な成分であるγ-オリザノールの分子種解析を行うための画期的な簡易分析法を発表します。
日本油化学会は、油脂の研究とその産業における発展を目指すための学術的な場であり、全国から多くの研究者や企業が参加します。築野グループは、米ぬかを高度に有効利用することを企業の重要な目標として掲げており、その一環として5つの主要な事業の展開を行っています。これらの事業は、こめ油製造、ファインケミカル事業、オレオケミカル事業に加え、日々の健康や美容に寄与する商品開発へと結びついています。
本学会での発表演題は「こめ油中のγ-オリザノール分子種解析のための簡便な分析法の開発」であり、演題番号はOP65です。この研究では、こめ油に含まれるγ-オリザノールの分子種を効果的に分析する方法を提案しています。具体的には、従来は高価で特殊なLC-MS装置を用いてしか行うことができなかった分析を、通常のLC-UV装置で可能にするという革新的な内容となっています。
こめ油は、健康促進や美容効果が期待される成分豊富な油脂として広く知られていますが、その成分であるγ-オリザノールは、実際には6種類の異なる分子種から構成されています。各分子種はそれぞれ異なる機能を持っているとされ、それに基づいて新製品の開発が可能になります。この新しい分析法によって、これらの分子を個別に評価することができ、より精密な商品開発が進むことが期待されます。
共同研究機関として東北大学と東京大学との連携も注目され、本研究の成果は学術界のみならず、産業界にも大きな影響を与えるでしょう。築野グループは、本年会を通じて、米ぬかとその高い可能性について広くアピールする機会を得ます。
設立以来、築野グループは米ぬかの有効利用を推進し、多くの成果を上げてきました。これからも同社の成長が期待される中、研究成果はますます重要な役割を果たします。今後とも、築野グループの取り組みから目が離せません。