日本企業進出のパイオニア、蕪木優典氏
会計事務所の新たな挑戦として、ベトナムで日系初の会計事務所を設立したI-GLOCALグループの蕪木優典氏。彼のキャリアを辿ることで、国際ビジネスの高まりと可能性を感じることができます。この度、彼に焦点を当てた特集が、ジャスネットコミュニケーションズの『アカウンタンツマガジン』の最新号で発表されました。
幼少期からの影響
蕪木氏は千葉県柏市に生まれ、幼少期にアメリカで過ごした経験があります。この期間、彼は多文化に触れることができ、将来の職業選択に大きな影響を与えたと言います。特に、彼の祖母から受けた教育が、教育者とビジネスリーダーの両方の道を志向するきっかけになりました。
公認会計士への転身
慶応大学経済学部に進学した蕪木氏は、自身を再評価し、公認会計士としての道を選びました。大学時代には、ベトナムで働く叔父を訪れる機会があり、ベトナムの活気に強く魅了されたとのこと。この国での可能性を感じつつ、彼は国家プロジェクトに参加する叔父の影響で、ビジネスを志すようになったのです。
ベトナムでの新たなスタート
公認会計士試験に合格後、彼は朝日監査法人(現・有限責任あずさ監査法人)に入所しますが、業務に対する思いは次第に陰りを見せました。そんなとき、友人と訪れたベトナムでアーサー・アンダーセンが駐在員を求めているという情報を耳にし、即座に手を挙げたそうです。出向後3年目、同法人が解散に至り、彼は独立してベトナムで起業するという決断を下します。
I-GLOCALグループの誕生
2003年にベトナムに設立したI-GLOCALグループは、日本企業の進出をサポートする事務所として成長を続け、今や1,000社を超える顧客を抱えるまでになりました。彼は「サラリーマンに不向きだった自分が、会計士としてキャリアをスタートできたのは幸運でした」と振り返りますが、その言葉には独自のビジネスへの情熱と追求心が感じられます。
未来へのメッセージ
蕪木氏は、若き日の経験を通じて、資格取得に留まらない新たな挑戦の重要性を説いています。異国の地でビジネスを展開する彼の姿は、多くの会計人や若者にとっての励みになるでしょう。この特集では、上場企業の経理部や監査法人の将来を担うエースの紹介もあり、会計業界の全体像をより広く理解するための橋渡しとなっています。
アカウンタンツマガジンのご紹介
最新号である『アカウンタンツマガジン』は、会計士や経理のプロフェッショナルに向けて発行されており、業界の動向や人物を深く掘り下げる内容が特徴です。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。公式サイト
こちらからもアクセス可能です。