遺伝子デリバリー新拠点
2022-04-08 10:59:45
遺伝子デリバリー研究製造キャンパスの建設が始まる!
遺伝子デリバリー研究製造キャンパスの始動
VectorBuilderは、500ミリオンドルの巨額を投じ、遺伝子デリバリーに特化した研究製造キャンパスの建設を開始しました。この施設にはCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)とCRO(Contract Research Organization)機能を備えた施設が併設され、研究者や技術者が効率的に遺伝子デリバリー技術の開発と製造に取り組むことができる環境が整います。
施設概要と目的
この新しいキャンパスには、最先端の設備がそろった30の生産スイートが設置され、プラスミドDNA、mRNA、AAV(アデノ随伴ウイルス)、レンチウイルス、細胞株、さらには非ウイルスベクターのcGMP(適合性製造基準)製造が行える拠点となります。また、CRO施設では、ベクターの最適化や機能評価、GLP(良好な実験室実施基準)に対応した研究が行われます。
さらに、キャンパス内に設置される研究所は、新たな遺伝子デリバリー技術の開発に専念し、治療薬の効率性向上や製造コストの削減を図ります。これにより、市場での遺伝子治療、ベクター型ワクチン、ウイルス型がん治療薬の普及が期待されます。
研究者育成への取り組み
この施設での重要な取り組みの一つは、急成長する遺伝子デリバリー分野で活躍できる科学者や技術者の育成です。教育活動を通じて、次世代の専門家たちに必要なスキルや知識を伝授することを目指しています。このような活動は、遺伝子医学の発展をさらに後押しすることでしょう。
プロジェクトのスケジュールと影響
建設費500ミリオンドルは、日本円で約600億円にあたります。プロジェクトは今後4年間にわたり2段階に分けて進められ、完成時には約100,000平米の敷地に2,000人以上のスタッフが従事します。この新しい拠点は、VectorBuilderのグローバル展開の一環であり、米国、欧州、日本にもさらに研究開発や製造拠点が追加される予定です。
業界の未来を見据えて
VectorBuilderのチーフサイエンティストであるブルース・ラーン博士は、現代生物学が遺伝子デリバリー技術に基づいて進歩してきたことを強調しました。遺伝子医療の進展が加速する中、CAR−T療法やmRNAワクチンといった革新的な治療法は急速に臨床へと移行しています。これからの10年から20年の間に、ベクター基盤医薬品が新たな医薬の柱となる可能性が高いと予測されています。
今後、VectorBuilderは研究開発能力と製造能力の向上に努め、革新を続けることで、医薬品を患者に手に届く価格で提供することを目指しています。詳細は公式ウェブサイト、vectorbuilder.comをご覧ください。
会社情報
- 会社名
-
ベクタービルダー・ジャパン株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目12-16遠藤ビル6階
- 電話番号
-
045-628-9207