鈴与商事、脱炭素社会実現に向けた第2回グリーンボンドを発行
鈴与商事、第2回グリーンボンドを発行
静岡県静岡市に本社を置く鈴与商事株式会社は、2025年6月30日に第2回グリーンボンド(私募債)を発行したことを発表しました。今回のグリーンボンドは、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)を引受先、DBJ証券を私募取扱者として進められています。この取り組みは、鈴与商事が2023年4月に発表した「カーボンニュートラル宣言」に基づくもので、2050年度のカーボンニュートラル達成を目標に掲げています。
鈴与商事は、省エネルギー、電動化、ゼロエミッション化の3つの基本方針を取り入れた具体的な施策を推進しています。社有車のハイブリッド化や電動化、照明や空調設備のエネルギー効率改善、そして再生可能エネルギーの導入など、多岐にわたる取り組みを進めています。これらの知見を地域社会と共有し、脱炭素化の促進に寄与する姿勢も示しています。
今回のグリーンボンドは、2022年11月から2024年8月にかけて設置予定の970軒の一般家庭や事業者の低圧受電施設における太陽光パネルの購入費用および設置工事のリファイナンスを目的としています。この私募債は、株式会社格付投資情報センターによるセカンドパーティーオピニオンも取得しており、透明性の確保が図られています。
鈴与商事は今後も、グリーンボンド・フレームワークに基づく太陽光発電設備の運用を通じて、持続可能な社会の実現に寄与していく考えです。さらに、日本政策投資銀行とDBJ証券も、企業理念に沿って、カーボンニュートラルに向けた支援を継続する意向を示しています。
グリーンボンドとは何か?
グリーンボンドは、環境への配慮を重視したプロジェクトへの資金調達を目的とした債券であり、通常の債券とは異なり、調達した資金が適切に追跡管理され、透明性が保たれています。特に、気候変動や水問題、生物多様性といった重要な環境課題に資する事業活動に限定されている点が特徴です。
鈴与商事の取り組みは、企業が環境問題にどのように貢献できるかを示す良い例であり、他社にとっても刺激となることでしょう。カーボンニュートラルへの取り組みはもはや選択肢ではなく、企業の社会的責任として広がっていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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鈴与株式会社
- 住所
- 静岡県静岡市清水区入船町11-1
- 電話番号
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