インバウンド接客の新たなモデル、キュリネスの取組み
厳しい状況が続いていた観光業界ですが、2023年に入り、コロナウイルスの影響が薄まり、外国人観光客の受け入れが再開される中、急激な回復の兆しが見えています。しかし、景気回復に伴い訪日外国人の急増による「オーバーツーリズム」問題が浮上しています。そこで注目されるのが、株式会社キュリネスの新たな資金調達による事業展開です。
2.4億円の資金調達背景
キュリネスは、観光業界の現場が直面する課題を解決することを目指し、シリーズAラウンドで約2億4千万円の第三者割当増資を実施しました。この資金は、主に自社のスマートコンシェルジュサービス「QRコンシェルジュシリーズ」を強化・拡大するのに使われる予定です。特に、「インバウンド接客現場の課題解決」と「収益力向上」の二つの理念に基づいた支援が重要視されています。
インバウンド需要の急速な回復により、宿泊業界や観光施設では人員不足やサービスの質向上が急務となっており、キュリネスの提供するサービスが期待されています。この資金調達により、より多くの観光業者への支援を実現することが可能になります。
QRコンシェルジュシリーズの実績と展望
キュリネスが展開する「QRコンシェルジュシリーズ」は、2018年からスタートし、これまで宿泊施設向けの「QRHOTEL」や観光地向けの「QRCITY」として、240ヶ所以上で導入されています。このシリーズは、株式会社イー・ビジネスから事業移管されたもので、信頼と実績を持っています。
今後の展望として、キュリネスでは「QRHOTEL」や「QRCITY」に加え、訪日外国人が増加することが期待されるレジャー施設、商業施設、交通ターミナルや飲食店向けの新たなサービスラインナップの開発を進めていく方針です。これにより、接客の質を向上させ、より多くの外国人観光客に満足していただけるサービスを提供することを目指します。
まとめ
株式会社キュリネスは、訪日旅行者に対して素晴らしい体験を提供するだけでなく、観光業界のビジネス発展に貢献しています。今後も「おもてなし文化」を支えるために、技術の革新とサービスの向上に取り組んでいくことでしょう。新たな資金調達を受けて、インバウンド接客の未来がどう変化していくのか注目です。
会社情報
社名: 株式会社キュリネス
所在地: 東京都港区虎ノ門1丁目17番1号虎ノ門ヒルズビジネスタワー5階
代表取締役: 花 東江(カトウ コウ)
サービス: 訪日観光客向けスマートコンシェルジュサービス、マーケティング支援
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