日立のDEIゲーム
2024-09-27 20:20:10

多様性を尊重する新入社員研修、日立コンサルティングのDEIゲームとは

DEIゲームで目指す多様性の理解



日立コンサルティングが独自に開発した「DEIゲーム」は、日立製作所の新入社員研修に導入され、現代の職場で重要な「DEI」(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)を深く理解する機会を提供しています。DEIは、多様性を重視し、全ての人に公平に接することで、誰もが活躍できる組織を目指す基本的な考え方です。特に重要なのは「アンコンシャス・バイアス」、つまり無意識の思い込みや偏見です。これに気づくことが、より良いチーム作りに繋がります。

研修の進行方法



研修では、ファシリテーターがリードし、新入社員は4~5名のグループに分かれて実施されます。具体的には、日本の職場で実際に起こったトラブルの事例を基にしたシチュエーション設定が行われ、参加者は当事者やその周囲の人の立場を想像しながら行動を選択するためのディスカッションを行います。

参加者は、性的指向や性自認などに関連したプロフィールカードを引き、それに基づいて自分が想定する人物像を決定します。このプロセスを通じて、異なる見解や意見を交わし、深い理解を促す場としています。

新入社員の感想



研修後、多くの新入社員から意義深い意見が寄せられました。たとえば、上司の性別に対する思い込みがアンコンシャス・バイアスであることに気づいたり、親切心から行った行動が他者を不快にさせるアウティングにつながっていたことに驚く声がありました。また、様々な立場の人々を理解し、配慮することの重要性を認識した新入社員たちもいました。

主催者の意図



日立製作所の総務・人財担当は、研修を通じて新入社員同士が違った事業部や職種の垣根を越えてつながることを目的としていると述べています。多様な価値観を理解し、受け入れる力を身につけられるようにしたいとの願いが込められています。実際、社会人になると、学生時代よりも多様な人々との接点が増えるため、そうした価値観の違いを理解することがますます重要になります。

DEIゲームの特徴



1. リアルな疑似体験: 実際のトラブルや判例に基づいたシチュエーションが用意されています。これにより、参加者は感情移入しやすくなります。
2. 柔軟な組み合わせ: 1,000以上のカードの組み合わせに基づいているため、毎回異なる気づきを得ることができます。
3. 効果的なファシリテーション: 経験豊富なファシリテーターが参加者の思考を引き出し、深い理解を促進します。

ファシリテーターの役割



このゲームの進行役であるファシリテーターは、参加者が自身のアンコンシャス・バイアスに気づくための重要な役割を担っています。大学時代に比べ、日本ではLGBTQ+の方々との接点が少ないと感じ、自らDEIに関する理解を深めるためにファシリテーター講習を受けた人もいます。彼らは多様な価値観を理解するための場を創り出すことを目指しています。

まとめ



日立コンサルティングの「DEIゲーム」は、ただの研修ではなく、参加者の意識を変える大きな一歩です。このゲームを通じて、多様な背景を持つ人々とのコミュニケーションが、今後のビジネスにおいてどれほど重要か認識することができるでしょう。多様性の尊重や理解は、これからの職場環境において欠かせない要素です。これからもこのような取り組みが進んでいくことを切に願います。


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会社情報

会社名
株式会社日立コンサルティング
住所
東京都千代田区麹町二丁目4番地1 麹町大通りビル
電話番号

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