家族とのコミュニケーションが相続において重要
日本の木造住宅の防災活動を推進する「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合」、通称木耐協は、地震への備えを広めるためにさまざまな活動を行っています。今回は、2025年9月13日、オンラインセミナー「気候変動による水害 & お金と家と相続のこと」が開催され、約170名の参加者の中から56名がアンケートに回答しました。
相続についての意識調査
このアンケートでは、相続や家の処分、管理に関する家族との話し合いの実態を調べるために実施されました。結果として、52%の方が親や家族と相続について話し合ったことがあると回答しました。具体的には、16%の方がすでに「話し合っている」とし、36%が「少しだけ話したことがある」と答えています。また、「話したことがないが、話したいと思っている」という人も36%に達し、これらを合計すると、85%の人が相続に関心を寄せていることが示されました。
ハードルを感じる要因とは?
一方、相続を巡る話し合いにおいては、悩みやハードルを感じる方も多いようです。特に、他の相続人との関係を気にする声が18%、お金に関する話をしにくいと感じる方が14%でした。これに対し、「特にハードルを感じていない」と答えた方が54%を占め、一定の人々はオープンな気持ちで話し合いに臨んでいることが伺えます。このことから、相続に関するハードルは個人差があることが明らかになりました。
家族とのコミュニケーションを深化させよう
この調査結果は、相続や家の管理について、親族と意思疎通を図ることの重要性を再認識させます。特に、話し合いができるようになったことから、家族の絆を強化し、スムーズな相続を行うための基盤を作ることができます。相続問題は一人で抱え込まず、家族と共に話し合うことが大切です。工務店などの関係者にとっても、相続についての知識を深めることが顧客との関係構築に繋がる重要な要素となるでしょう。
次回セミナーのご案内
さらに、木耐協では次回のオンラインセミナー「住まいと生活を安全・安心に」も開催予定です。このセミナーでは、広域火災対策や地震に強い家の重要性について講義が行われます。日時は2025年10月18日(土)10時から12時までです。ぜひ多くの方々がご参加いただき、住環境をより良くするための情報を得ていただければと思います。
木耐協の役割
木耐協は全国に約1,000社の工務店や設計事務所が加盟する団体で、地震災害から国民の生命と財産を守るため、「安全で安心できる家づくり・まちづくり」に力を入れています。地震の備えに向けた啓発活動や木造住宅の耐震性能向上を目指して、今後も取り組んでいく所存です。