東京電機大学、新たなサイバーセキュリティプログラムを発表
近年、製造業やサプライチェーンを狙ったサイバー攻撃が頻発し、企業の安全対策強化が急務となっています。このような背景を受け、東京電機大学は、サイバーセキュリティの専門家を育成する新たなプログラム「CySec Expert」を2025年度に開設することを発表しました。さらに、このプログラムの一環として新講座「サイバーオフェンスコース」も開講されます。
サイバー攻撃に立ち向かうための教育
「CySec Expert」は、製造業におけるサイバーセキュリティを重視した新プログラムです。特に“モノづくり”の現場においてサイバー攻撃への対処が求められている中、実践的かつ体系的な知識を提供することを目指します。製造業は、サプライチェーンに密接に関連しているため、ここでのサイバーセキュリティは特に重要です。
製造業向けの実践的なリスキリング講座
新たに開設される「サイバーオフェンスコース」では、製造業で技術責任者を務める開発エンジニアや、PSIRTの上級リーダーを目指す技術者などを対象にしています。この講座は、社会人に向けたリスキリングの機会を提供し、サイバーセキュリティの基礎から高度な技術までを学べる構成です。
この講座は、米国のEC-Councilとの協力により、国際的な情報セキュリティ資格であるCEH(Certified Ethical Hacker)に準拠した内容で提供されるため、受講することで高い専門性を身につけることが可能です。
学術機関としての役割
東京電機大学は、2015年に始まった「CySec」プログラムを通じて、サイバー攻撃に対抗できる専門的な人材の育成に努めてきました。近年のサイバー脅威に対応するため、さらなる教育内容の充実と環境の整備を進めていく方針です。
新プログラム「CySec Expert」の開設は、学術機関としての責任を果たす一環として位置づけられ、今後も多様なニーズに応える人材育成を行うことを約束しています。
受講方法およびお問合せ
「サイバーオフェンスコース」の詳細は、公式サイトにて確認することができます。また、問い合わせに関しては、東京電機大学リスキリング事務局にて受け付けており、具体的な情報は以下から得られます。
東京電機大学の取り組みにより、今後ますますサイバーセキュリティ分野の人材が充実することに期待が寄せられています。専門知識を持つ人材が育成されることで、より安全な社会の実現に貢献していくことでしょう。