2024年の就職したい企業・業種ランキングの結果
最近の調査により、リスクモンスター株式会社が2024年における「就職したい企業・業種ランキング」を公表しました。このランキングは、大学3年生を対象にしたインターネット調査によるもので、厚生労働省が示すところによると、2024年の平均有効求人倍率は1.25倍と、依然として「売り手市場」が続いている状況です。本調査では、学生がどのような企業を希望するのかを探るため、様々な観点から選定を行いました。
調査の主な結果概要
ランキングの結果、最も就職したい企業は「地方公務員」で、回答率は10.8%でした。続いて「国家公務員」が6.9%、3位には「三井住友銀行」が3.0%となっています。驚くことに、トップ20の企業のうち約半数が前回調査から変更されており、業界の変化が見て取れます。
トップ20企業の業種分析
調査でランクインした企業の業種について詳しく見てみると、化学工業や飲食料品、電気機器製造業、鉄道業といった多様な業種が含まれています。具体的には、三菱ケミカル、旭化成、富士フイルム、味の素、日清食品、ソニー、日立製作所、JR東日本、JR西日本といった企業が名を連ねています。特に公務員は、7年連続でトップ2に位置しており、安定した人気を誇っています。これに加え、鉄道業や銀行業も引き続き評価が高いなかでは、食品製造業が新たに注目を集めています。
選定ポイントの変化
就職先を選ぶ要素についての調査では、なんと初めて「勤務地」が1位に選ばれました。具体的には、回答率32.6%で、2位の「給与額」は32.3%、3位の「福利厚生」は30.5%と続いています。この結果は、学生たちが勤務地を重視する傾向があることを示しており、地域での生活や職場環境を重要視していることがうかがえます。
学生の早期就職活動
さらに、大学3年生前期までに就職活動を開始することが理想とする回答が多く、なんと9割以上の人が内々定を獲得していることが明らかになりました。良好な内定の獲得は、早期に行動を起こした結果であることが示されています。最近では企業インターンシップも多く開催されており、これが学生の早期の就職活動を促す一因となっていると考えられます。
総評
この調査結果は、安定性を重視する学生たちの思考を反映していると評価できます。公務員の高い人気や、地域貢献を重視する志向は、今後の採用活動や職場環境を考える上で重要な指標となることでしょう。大学卒業後の生活の場である勤務地に対する学生の思いがどのように企業選択に影響するかを、今後も注目していく必要があります。
今回の調査に関するより詳細な情報は、リスモンの公式サイトからご確認ください。