Wi-Fi電波で孤独死対策!シンクレイヤ株式会社が画期的な見守りサービスの実証実験を実施
少子高齢化が進む現代において、深刻化する問題の一つに「孤独死」があります。特に、単身世帯の増加は、この問題をより一層深刻なものとしています。
この課題解決を目指し、放送・通信に携わる事業者のソリューションプロバイダであるシンクレイヤ株式会社(東証スタンダード:1724)は、株式会社ケーブルテレビ富山、株式会社ディライトアメニティと共同で、不動産管理会社向け見守りサービスの実証実験を実施しました。
本実験では、
Wi-Fi電波を用いた「Wi-Fiセンシング技術」が活用されました。この技術は、Wi-Fi電波の波形変化から人の動きを検知し、AIが自動分析することで、在室状況を把握する画期的なものです。カメラやウェアラブルデバイスを使用しないため、プライバシー保護、コスト削減、煩わしさの軽減という点で大きなメリットがあります。
実証実験は期待通りの成果
2024年3月から6月にかけて、富山県内の一般単身世帯の部屋で実施された本実験では、約6週間かけてWi-Fiセンシング機器を設置し、検知結果と実際の在室状況を比較検証しました。
その結果、
在室・不在状況を正確に検知することができ、期待通りの効果が得られました。一時的な帰宅時にも在室判定され、検知結果の精度が高いことが示唆されています。さらに、隣室状況や電子レンジ動作による誤作動もほとんど発生しませんでした。
実験参加者からの喜びの声も
実験に参加した方からは、「以前検討していたサービスは操作が複雑で分かりにくかったですが、Wi-Fiセンシングは操作が簡単で、機器の存在も気になりませんでした。一人暮らしの高齢者の方々に最適なサービスだと思います」といった喜びの声も聞かれました。
今後の展開
今回の実証実験で、Wi-Fiセンシング技術の有効性が証明されたことから、シンクレイヤ株式会社は本格的なサービス導入に向けた準備を進めています。
同社は、この技術と知識を活かし、不動産管理会社向け見守りサービスを提供することで、安全・安心で持続可能な街づくりに貢献していくことを目指しています。