住宅購入における防犯意識の高まり
最近、住宅購入を検討している方々の間で防犯意識が高まっていることが確認されました。株式会社LIFULLが実施した調査によると、910名の回答者のうち、約90%が現在の住まいに対して何らかの防犯面での不安を感じているという結果が出ています。この調査結果は、警察庁が発表した侵入窃盗のデータとも合致しており、特に2023年には昨年比で11.3%の増加が見られています。
防犯意識が高まった理由
調査結果では、直近1年間での防犯意識の変化について、29.8%が「非常に高まった」、49.9%が「やや高まった」と答え、合わせて約80%が防犯面への意識を持っていることが明らかになりました。この背景には、最近の闇バイトによる犯罪の多発や、年末にかけて家を空ける機会が増えることが影響しているようです。
防犯に対する具体的な不安
防犯における不安要因として最も多かったのは「夜道が暗い」で、47%がこの点を懸念しています。また、次いで「周りに警察署や交番が少ない」(37.8%)、そして「人通り/車通りが少ない」(33.1%)という順位でした。自由回答では、実際に近隣で空き巣が発生したとの報告や、周囲の高齢化に対する懸念も寄せられています。
集合住宅へのニーズの変化
また、住宅の購入において集合住宅の選択が増えていることも注目されます。集合住宅を選ぶ理由として最も多く見られたのは「セキュリティ面の安心感がある」という点で、53%がこれを挙げました。さらに、最近の強盗報道を受けて、一戸建てから集合住宅に希望を変更したいという24%の人たちの意向も確認されました。特に20代や30代の若い世代での意向変更が高く、家族を持つ世代が安全性に対する関心を強めていることが伺えます。
物件選びで重視すべき点は立地
LIFULL HOME'Sの住まいの窓口では、住まい探しにおける立地の重要性が強調されています。夜に実際に物件を見て、街灯の多さや人通りの状況を確認することが推奨されています。既に一戸建てに住んでいる方には、窓用の防犯アラームを設置することが勧められており、可視化された防犯対策が犯罪者のターゲットから外れる効果が期待されています。
調査の詳細
LIFULL HOME'Sの調査は2024年11月に行われ、住宅購入を検討している20〜69歳の男女910名が対象です。調査方法はインターネットを利用し、現在の住環境に対する防犯意識や具体的な不安点を扱いました。
LIFULL HOME'Sは、個々のニーズに応じた最適な住まい探しを支援することを目指しており、これらの結果をもとに今後のサービス改善にもつなげていく予定です。ぜひ、今後の住まい選びにおいては安全を最優先に考えてください。