くら寿司が描く未来の食文化
2025年に開催される大阪・関西万博への出店を発表した【くら寿司】。この店舗は、くら寿司史上最大規模となり、サステナブルな理念に重きを置いた新しいスタイルの回転寿司店を体現する。出店場所は「フューチャーライフゾーン」。本イベントでは、訪れる人々に新しい食体験を楽しんでもらうことを目指す。
サステナブルな外観と革新的な技術
新店舗の外観には廃棄予定の貝殻を再利用した漆喰が使用されている。この取り組みは、環境への負荷を減らすだけでなく、万博のテーマでもある持続可能な開発目標(SDGs)に貢献することを意図している。外壁には、くら寿司のシンボルであるマグロのにぎりが描かれ、誰もが一目で寿司屋と認識できるデザインとなっている。
店舗内には338席、135メートルの回転ベルトが設置され、回転寿司ならではの楽しさが体験できる。内装はジャパニーズモダンスタイルで、白木のテーブルや畳シートが使用され、そこに大きな回転ベルトのグラフィックが印象的に配置されている。
世界の美食を回転ベルトで
「回転ベルトは、世界を一つに。」をテーマに、多国籍な料理を提供する計画が進行中だ。各国のシンボリックな料理が集結し、訪れた人々に新しい美食体験を提供する。このメニュー開発には、各国の大使館との連携を図りながら、試食を繰り返し進めている。
最先端技術による品質管理
くら寿司は、新店舗に最先端のAIやICT技術を搭載する。この技術によって、衛生管理や品質管理が高められ、常に安心して美味しい寿司を提供できる体制が整えられている。これにより、まさに次世代のレストランモデルとしての役割を果たす。
サステナブルな食文化の発信
くら寿司は、持続可能な漁業を支援するために、低利用魚やオーガニックフィッシュの活用を行っている。今後は新メニューの中にも、こうしたサステナブルな素材を取り入れる予定で、「お寿司で実現するサステナブル“スシテナブル”」を実現していくことを目指す。
このように、くら寿司の新店舗は、未来の食文化を示すものとして、国内外の人々に新たなインスピレーションを与える場となることを期待されている。万博を舞台に、日本独自の回転寿司の魅力がどのように発信されるのか、注目が集まる。日本の回転寿司がさらに世界に羽ばたく瞬間が待ち望まれる。