Private AI、金融協会に加盟
2024-04-10 09:00:01

データプライバシーを確保するAI技術「Private AI」、金融データ活用推進協会に加盟

データプライバシー重視のAI技術「Private AI」、金融業界への貢献を加速



カナダのテクノロジー企業Private AI社が、日本の一般社団法人金融データ活用推進協会(FDUA)に特別会員として加盟しました。Private AI社は、独自の機械学習アルゴリズムを用いて、大規模言語モデル(LLM)へのデータ入力時やモデルのファインチューニング時に、個人を特定できる情報(PII)を自動的に編集・削除する技術を提供しています。

この技術は、日本語を含む53ヶ国語、50種類以上のデータに対応しており、単なるルールベースではなく、高度なAIによる検知で高い精度を実現している点が大きな特徴です。PII以外にも、個人保健情報(PHI)、クレジット情報(PCI)といった高度な機密情報や、マイナンバー、日本の住所といった日本特有の情報にも対応しています。

Private AI社の技術は、グローバルな利用環境において、データプライバシーを確保しながらAIテクノロジーを活用できることを可能にします。これにより、企業は安心してAIを活用したデータ分析や業務効率化を進められるようになります。

金融業界におけるデータ活用推進への貢献



FDUAへの加盟を通じて、Private AI社はこれまで培ってきた技術とノウハウを提供し、金融業界におけるビッグデータやAIの活用を積極的に支援していきます。FDUAは、金融機関のAIやデータ活用促進のためのデザインパターンの策定、業界団体との情報交換、データ分析コンペティションの開催など、幅広い活動を展開しています。

Private AI社の参加は、FDUAの活動に新たな技術的知見をもたらし、金融業界全体のデータ活用レベル向上に大きく貢献すると期待されています。

Private AI社の概要と強み



2019年に設立されたPrivate AI社は、プライバシーと機械学習の専門家によって設立されました。テキスト、PDF、音声データなど様々なデータ形式に対応し、リアルタイムで個人情報の秘匿化処理を実現します。

近年、企業が扱うデータ量は増加の一途を辿っており、個人情報保護に関する法規制(個人情報保護法、GDPRなど)の遵守がますます重要になっています。Private AI社の技術は、これらの法規制への準拠を支援し、企業のコンプライアンス体制強化に貢献します。

2023年9月には日本市場へ進出し、ガートナー社の「Cool Vendors 2023」にも選出されるなど、その技術力は高く評価されています。

まとめ



Private AI社のFDUA加盟は、金融業界におけるデータプライバシーとAI活用推進の両立を目指す大きな一歩と言えるでしょう。同社の技術が、今後、金融業界のみならず、様々な業界でのデータ活用を促進し、社会全体のイノベーションを加速させることが期待されます。

会社情報

会社名
PRIVATE AI INC.
住所
428-192 Spadina Ave. Toronto, ON, M5T 2C2 Canada
電話番号

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