紀伊半島バイオマス事業
2024-08-02 11:11:21

紀伊半島でのバイオマス事業が本格的に始動!持続可能な森林モデル構築に向けた取り組み

紀伊半島におけるバイオマス事業の概要



紀伊半島各地で、バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社を中心に、木質バイオマス燃料の安定供給を目指した実証事業が始まりました。本プロジェクトでは、早生樹やナラ類、カシ類などの育苗から植林、さらに搬出に至る一連のプロセスの最適化を図ります。

実施背景



近年、エネルギー供給の多様化が求められる中、再生可能エネルギーの一環として木質バイオマスの活用が注目されています。この事業は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「木質バイオマス燃料等の安定的・効率的な供給・利用システム構築支援事業」にもとづき、紀伊半島を対象に実施されるものです。

事業の目的



本プロジェクトの主な目的は、木質バイオマス発電所用の原木を安定的に供給するために、地域に適した早生樹や未利用広葉樹の利用を拡大することです。また、地域の種苗事業者と連携し、効果的な植林・育林方法の確立を目指しています。

実証試験の内容



現在、三重県多気町を始めとする紀伊半島の複数のエリアで、育苗・植林・搬出方法についての実証試験が進行中です。具体的な研究開発項目は以下の通りです。

1. 高品質な苗木生産
多種の苗木を短期間で生産し、市場ニーズに応えるための施策を進めます。

2. 樹種選定
地域の気候や地形に最適な樹種を選定し、植林に活用します。

3. コスト削減
植林や育林のコストを低減する方法を模索し、効率化を図ります。

4. 高発熱量の確保
燃料の発熱量を高める工夫や方法を実証します。

5. 搬出コストの低減
現状の搬出コストを分析し、改善案を策定します。

研究開発体制



本プロジェクトはバイオマスパワーテクノロジーズ株式会社が主体となって進め、地域の種苗事業者株式会社古家園やエネルギー利用専門の森のエネルギー研究所と連携します。この3社の協力により、効率的かつ安定的な供給システムの構築を目指します。

新たな試み:EFポリマーの導入



令和6年度からは、農業技術「EFポリマー」の林業分野への導入も試みられています。このポリマーはオーガニック素材で作られ、水分や養分の供給を効率化します。これにより苗木の品質向上を図るとともに、育林コストの削減を狙います。

結論



紀伊半島におけるこの取り組みは、持続可能な森林資源の確保を通じて、環境への配慮も忘れない循環型社会の形成に寄与することを目指しています。今後の実証結果が期待されるところです。


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会社情報

会社名
バイオマスパワーテクノロジーズ株式会社
住所
三重県松阪市小片野町1790番地1
電話番号
0598-67-2561

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