日本最大級CVCコミュニティFIRST CVC、神戸市と連携し地方創生を加速

近年、日本のスタートアップシーンは活況を呈しており、地方自治体も積極的に支援に乗り出しています。しかし、多くの企業やCVCは首都圏に集中しており、地方のスタートアップは成長の機会に恵まれないのが現状です。

この課題解決に向けて、スタートアップ支援に積極的な神戸市と、日本最大級のCVCコミュニティFIRST CVCが新たなパートナーシップを締結しました。両者は、神戸市の産業基盤であるライフサイエンス分野などを中心に生まれたスタートアップと、全国の事業会社を繋ぐ取り組みを展開します。

連携内容：

マッチング支援：神戸市の有望なスタートアップとFIRST CVC加盟企業との出会いの場を創出。
イベント共催：スタートアップ向けのセミナーや交流会などを共同で開催。
活動支援：FIRST CVC加盟企業が支援するスタートアップの神戸市での活動支援を実施。
実証実験：CVC投資先のスタートアップに、神戸市をフィールドとした実証実験の機会を提供。
共同研究開発：神戸市内の企業とCVC投資先のスタートアップによる共同研究開発を促進。
情報提供：神戸市のスタートアップ支援プログラムに関する情報を提供。

神戸市経済観光局新産業創造課長の武田卓氏は、2016年からスタートアップ支援に取り組んできた神戸市の取り組みと成果を強調。神戸発スタートアップの国内外への進出支援に、FIRST CVCとの連携が重要だと述べています。

FIRST CVCについて：

FIRST CVCは、オープンイノベーションやスタートアップ投資に取り組む企業やCVCが集まるコミュニティです。200社以上、350名以上の投資担当者らが参加し、情報共有、マッチング支援、共同研究開発などを推進しています。

神戸市のスタートアップ支援：

神戸市は、「ひょうご神戸スタートアップファンド」や「Urban Innovation KOBE」などの官民連携による支援プログラムを展開し、スタートアップの育成と成長を支援しています。

今後の展望：

今回の連携は、地方のスタートアップエコシステム活性化に大きく貢献する可能性を秘めています。FIRST CVCと神戸市の協働により、地方から世界を舞台に活躍するスタートアップが数多く誕生することが期待されます。今後、両者は連携を強化し、具体的な施策を展開していく予定です。地方創生という大きな目標に向け、両者の取り組みは注目に値します。神戸市とFIRST CVCの連携は、他の自治体にとっても参考になるモデルケースとなり、日本のスタートアップエコシステム全体の活性化に繋がることが期待されます。

この取り組みが、日本の地方経済の活性化に大きく貢献し、新たなイノベーションを生み出すきっかけとなることが期待されます。