サントリーが目指す持続可能な未来、GHG排出量削減に挑む取り組み

サントリーグループが進める持続可能な社会への取り組み

サントリーグループは、持続可能な社会を実現するため、温室効果ガス（GHG）排出量削減を重要な目標として掲げています。目標達成のため、全バリューチェーンでの連携や新たな取り組みを強化しています。2030年までに30%のGHG排出量削減、2050年には実質ゼロを目指しています。

1. 自社拠点における取り組み

サントリーは、2020年に自社拠点におけるGHG排出量削減のため、複数の取り組みを進めています。2030年までに自社のGHG排出量を50%削減することを目指し、CO2排出実質ゼロ工場の設立や再生可能エネルギーの導入に力を入れています。特に、サントリー天然水の北アルプス信濃の森工場では、環境に配慮した工場運営を実現しています。

2. 環境負荷の低減に向けた容器・包装の取り組み

サントリーは、2030年までにすべてのペットボトルをリサイクル素材や植物由来素材に切り替える目標を設定。『2R+B』戦略に基づき、容器の軽量化やリサイクルの推進によってGHG排出量削減を努力しています。特に「ボトルtoボトル」のリサイクル活動は、資源の循環が可能で、GHG排出量を約60%削減することができます。また、アルミ缶においてもリサイクルアルミ材を使用した製品を展開し、低環境負荷を実現しています。

3. サプライヤーとの協働によるGHG削減

2019年からサプライヤーと協力してGHG排出量のデータ分析を行い、2023年には包材・原料サプライヤーに向けた説明会を実施しました。また、一部のサプライヤーの製造現場において、プロセス改善を共に行うことで、GHG排出量を30%以上削減する成果を上げています。サプライヤーとの共同も強化し、持続可能な調達に向けた取り組みを進めています。

4. 再生農業と持続可能な農業の推進

農林業由来のGHG排出量が全体の約4分の1を占めている中で、サントリーは2022年から大麦や緑茶、サトウキビといった主要原料の持続可能な栽培に取り組んでいます。特に、英国での大麦の再生農法を用いた栽培では、従来の方法と比較してGHG排出量を30%以上削減することに成功しました。

5. 共創の重要性

サントリーグループは持続可能な社会実現に向け、自然や水の恵みに感謝しながら、人々の生活文化の向上を目指しています。「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造する」というパーパスのもと、持続可能な経営に取り組んでいます。今後もGHG排出量のさらなる削減を進め、グループ全体でのサステナブルな取り組みを強化していくことでしょう。