夫婦共同管理が進化!ペア口座の利用動向とパートナーシップの新しい形
近年、夫婦や同棲カップルの間で“ペア口座”と呼ばれる共同の銀行口座が注目を集めています。この背景には、家計管理の効率化やパートナーとの金銭的な透明性が求められるようになってきたことがあります。株式会社スマートバンクが行った最新の調査結果を元に、“ペア口座”の利用実態を詳しく探ってみましょう。
調査概要
この調査は、ペア口座「B/43 ペアカード」を利用している334人の既婚男女と、全国の既婚男女381人を対象に行われました。調査期間は2024年12月2日から5日で、調査の手法としては、ユーザー向けのWEBアンケートが利用されています。
家計管理は共同にシフト
調査によると、ペア口座ユーザーの57.8%が家計を「夫婦共同」で管理していることがわかります。これは一般的な夫婦の50.6%が「妻中心」の管理形態であるのに対し、より対等な主導権を持っていることを示しています。この割合の違いは、ペア口座の特性が反映されているのかもしれません。
ペア口座への入金額
ペア口座には通常、収入の約2割が入金されています。これにより、共同生活のための費用を明確に分けることができ、出費の管理がしやすくなります。ペア口座に入金された資金の主な使い道は、食品・日用品が93.1%で最も多く、次いで外食費(74.9%)、デート・旅行(42.5%)と続きます。これらは共に生活を支える重要な要素であり、利用者にとっては無駄のない使い方といえるでしょう。
パートナーへの不満が少ない
ペア口座を利用することでパートナーへの金銭的な不満が軽減される傾向にあり、実際に33.1%の人が不満が「ある」と答えたのに対し、一般的な夫婦では59.8%が不満ありと回答しています。このことは、透明性のある金銭管理が信頼関係を強化する一因となっていると考えられます。
お金の自由度について
“ペア口座”ユーザーの27.2%が、個人の趣味・娯楽に使う金額をパートナーに伝えていないことが分かりました。これは、一般的な夫婦(12.9%)と比較しても高い数字であり、自分の好きなことで使える資金の自由度が高いことを示唆しています。ペア口座を通じて、個々の楽しみを追求する際の負担が軽減されているといえるでしょう。
B/43サービスの魅力
5年前のリリース以来、ペア口座「B/43」には多くのユーザーが集まり、累計ダウンロード数は100万件を超えました。使いやすさや便利な機能を兼ね備えたこのサービスは、従来の家計管理のスタイルを変える大きな要因となっています。ユーザー同士で口座を共有することで、金銭面でも協力し合い、より良いコミュニケーションを促進する効果があります。これからも“ペア口座”は、さらに進化し続けることでしょう。
結論
“ペア口座”は、これまでの夫婦間の金銭管理のあり方を見直し、より対等な関係を築く手助けをしています。夫婦やカップルの間でのコミュニケーションが深まり、金銭的な透明性が生まれる中、この便利なツールを用いた新しい形のパートナーシップが注目され続けるでしょう。今後もこの調査結果からの変化を見守っていきたいものです。