商船三井マリテックスがDPトレーニングコースのClassNK認証を取得
商船三井マリテックス株式会社は、ダイナミックポジショニング(DP)に関するトレーニングコースにおいて、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)からの認証を獲得しました。この認証により、同社が提供するDP入門コースは、船員だけでなく海上作業従事者や船舶管理、設計、建造監理といった多様な分野の方々に向けて、正式に認められたものとなりました。
DPトレーニングコースの特徴
今回認証を受けたDP入門コースは、最近2023年に開講されたもので、日本語で提供されています。受講者はDPの基本概念や船舶の動き、構成要素、位置測定システム、操作方法、各種センサー、スラスターやジェネレーターに関する基礎知識を体系的に学べるカリキュラムが用意されています。このコースは、The Nautical Institute(NI)のDPインダクションコースを受講する前の準備としても最適です。
今後の展望
商船三井マリテックスは、これからもDP人材の育成に注力し、洋上風力発電や海洋開発における技術力の向上と安全な運航に貢献していく方針です。複雑な海洋環境での操船能力を高めるとともに、海事業界全体の技術の底上げを目指しています。
MOL DPトレーニングセンターのコース一覧
以下に、MOL DPトレーニングセンターで提供される主なコースを紹介します:
1.
DPベーシックコース - 日本語で学ぶ基本的なDP操作のためのコース。
2.
DP操船基本コース(DP Induction) - DPの原則やセンサー、ポジションリファレンスシステムを理解するためのコース。
3.
DP操船応用コース(DP Simulator) - DP操作のシミュレーションを通じて学ぶ応用コース。
4.
DP乗船履歴短縮コース - 必須乗船履歴を短縮するコース。
5.
DPオペレータ資格更新コース - DPオペレータの資格を更新するためのコース。
6.
DP冗長性の知識習得コース - DP運用における冗長性の理解を深める技術者向けコース。
7.
SERVICE OPERATION VESSEL (WALK TO WORK) COURSE - 洋上風力発電施設への安全な操作を学ぶコース。
8.
OFFSHORE SUPPORT VESSEL SHIP HANDLING COURSE - OSVの操船技術を高めるためのコース。
9.
ANCHOR HANDLING VESSEL COURSE - アンカーハンドリング技術を向上させるコース。
10.
SELF ELEVATING PLATFORM VESSEL (JACK-UP) FAMILIARIZATION COURSE - SEPの操作技術を学ぶためのコース。
11.
CABLE LAYING VESSEL COURSE - ケーブル敷設船の操船に特化した訓練コース。
これらのプログラムにより、商船三井マリテックスは海事業界の専門家を育成し、安全に運航できる確かな技術力を培っていきます。今後も、海洋開発や風力発電のニーズに応えるため、トレーニングプログラムの充実に努める姿勢を貫いていきます。