文化・教養を深める『サライ』9月号の特集は漢字の魅力
本物を知りたい大人のための文化・教養誌『サライ』が、2024年8月8日に発売される9月号で特集するテーマは、なんと「漢字」です。中国で生まれ、日本で独自の進化を遂げた漢字の深遠な世界を紹介します。
新紙幣と漢字の関係
今年の7月3日、約20年ぶりに新紙幣が発行され、視覚障害者や訪日外国人にも優しいユニバーサルデザインが採用されました。この新紙幣にも、さまざまな書体の漢字が使用されており、漢字が私たちの日常にどのように根付いているかを再認識させられます。『サライ』では、漢字を中心に歴史を辿り、その魅力を深く探求します。
漢字の歴史を追う
特集は大きく三部構成となっており、第1部では漢字の起源を探ります。中国における甲骨文字の誕生から始まり、歴代の書体の変遷—篆書、隷書、行書—を通じて、道具や時代によって変わりゆく漢字の姿を追いかけます。日本に伝わった漢字が、どのように独自の進化を遂げたのか、その足跡を辿ります。
漢字の美しさと用途
第2部では、漢字が持つ美しさやその印象が文章に与える影響について考察します。読みやすさを考慮した交通標識や江戸文字、最新の電光掲示板に使用されているデジタル漢字など、日常生活の中で見かける漢字に光を当て、その文化的意義を探ります。これにより、漢字を生み出す職人たちの素晴らしい技術も紹介されます。
漢和辞典の深い楽しみ
第3部では、漢字を学ぶための「漢和辞典」に焦点を当て、その使い方と魅力を解説します。部首や音訓、総画数を使った引き方など、意外と知られていない漢和辞典の奥深い楽しみ方を紹介し、中国から日本に伝わった漢字に込められた意味も考察します。『説文解字』をはじめとする古代の漢字辞典も紹介し、漢字の歴史的背景とその文化的価値を深く掘り下げます。
別冊付録と漢検の魅力
さらに今回の号には、特別な別冊付録として「漢検」の問題集も付いています。これにより、読者は漢字の能力を測るための腕試しも楽しむことができます。3級から超難関の1級まで、さまざまな級の問題に挑戦し、自身の漢字力をチェックできます。
あんみつ特集もお見逃しなく
また、特集の第二部では、講談師の六代目神田伯山さんが自らの愛するあんみつについて語ります。東京・上野の名店で楽しむあんみつの魅力や、あんみつの歴史についてのインタビューを通じて、和菓子の奥深さを知ることができます。あんみつのトレンドや、近年注目される名店を紹介し、食欲をそそる特集が展開されています。
『サライ』9月号では、漢字という日本の文化に触れながら、教養を深める機会を提供しています。ぜひ手に取って、新たな発見を楽しんでください。