貴金属研究助成金
2020-03-31 11:02:38

貴金属研究助成金受賞者発表!新技術の開発を支援する田中貴金属記念財団の取り組み

貴金属研究の未来を切り開く!



一般財団法人田中貴金属記念財団は、2019年度の「貴金属に関わる研究助成金」の受賞者を発表しました。受賞者に選ばれたのは、大阪府立大学の小西康裕教授と高知大学の山田和彦准教授の2名で、「ゴールド賞」としてそれぞれ200万円の助成金が授与されます。

受賞者とその研究内容



小西 康裕 教授



大阪府立大学の小西教授が受賞した研究は、世界中で増加しているE-waste(電子ゴミ)の中から貴金属を高効率に回収するリサイクル技術の開発です。具体的には、パン酵母を用いて貴金属を選択的に分離・回収するという革新的な方法です。この技術は、先進国だけでなく発展途上国でも利用可能で、コストを抑え、環境負荷を軽減することを目指しています。

山田 和彦 准教授



高知大学の山田准教授は、NMR装置を利用して金の表面の分子構造を解明する研究に取り組んでいます。これにより、金が工業材料としてどのように機能するのか、そのメカニズムを明らかにし、電子部品や医療機器など多様な分野での応用につながることが期待されています。

受賞の背景



田中貴金属記念財団は、貴金属がもたらす新たな可能性を追求し、学术的及び技術的な発展を支援するために、多くの研究成果を助成する活動を行っています。今回の研究助成金制度は、1999年度から始まり、これまでに多くの優れた研究が生まれています。

2019年度には198件の応募があり、その中から26件が採択されました。総額1,610万円の助成金が研究者たちに授与され、特に「ゴールド賞」に選ばれた2件は、貴金属リサイクル技術と材料科学の新たな扉を開くものとして高く評価されました。

賞の種類と支援内容



この研究助成金には、以下のような賞が用意されています。
  • - プラチナ賞: 500万円(1件)
  • - ゴールド賞: 200万円(2件)
  • - シルバー賞: 100万円(5件)
  • - 萌芽賞: 100万円(37歳以下、2件)
  • - 奨励賞: 30万円(複数件)

このように多様な賞が用意されており、様々な年齢層や研究内容を持つ科学者が参加しやすい環境となっています。

今後の展望



2020年度の研究助成金募集は今秋に始まる予定であり、新たな研究者やアイデアに対してさらなる支援が行われることが期待されています。この取り組みを通じて、貴金属の多様な利用法や技術革新が一層進むことに期待が寄せられています。

田中貴金属記念財団は、今後も社会的な貢献を果たす研究の発展を促進するため、幅広い支援を行っていくでしょう。今後も注目が集まるこの分野で、新たな成果が生まれることを楽しみにしていきたいと思います。

会社情報

会社名
一般財団法人 田中貴金属記念財団
住所
東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビルディング22F
電話番号

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