門川町が誇る海と山の恵み「門川ブランド」を全国展開へ

宮崎の門川町が創出する「門川ブランド」

宮崎県の北部に位置する門川町は、太平洋に面し、約1万7千人が暮らす小さな町です。この町は、隣接する日向市や延岡市に比べて知名度が低いものの、豊かな自然資源に恵まれています。海と山が近接し、穏やかな気候が特徴の門川町は、さまざまな特産品を生み出す宝庫なのです。また、門川湾近くには「カンムリウミスズメ」の繁殖地として知られる枇榔島もあり、その自然環境は非常に貴重です。

こうした門川町の特色を生かし、地域の魅力をより多くの人に伝えたいという思いから、「門川地域ブランド認証プロジェクト」が始まりました。このプロジェクトは、地域資源をブランド化し、全国的にPRすることを目的としています。

漁業と農業の融合

門川町は、古くから漁業や水産加工業が盛んで、地元では「門川＝魚のまち」として広く知られています。新鮮な海産物に加え、肥沃な農地を活かしたトマトやみかんなどの栽培も盛んです。これらの資源が融合することで、高品質な特産品が誕生しています。

「門川ブランド」は、これらの資源を地域の誇りとして強化し、県外への認知度を高めることを目指しています。推進会議が設立され、有識者が集まり、様々な会議を重ねてきました。遂に、ブランドの基準やロゴが整い、認定品が決定される運びとなりました。

認定品に選ばれた逸品たち

2019年7月25日、第一回の門川ブランド認定審査会が開催され、10月には第二回審査会も行われました。審査では、原材料の質や製法、風味など多角的にチェックされ、以下の6つの製品が「門川ブランド推進会議推奨認定品」として選ばれました。

1. 夢創鶏、夢創鶏加工品（株式会社英楽）
2. かどがわひなたのとまとジュース（株式会社新門トマト農園）
3. 高糖度トマト（門川町高糖度トマト生産組合）
4. オイルちりめん（株式会社水永水産）
5. ひなた黒潮からすみ（合同会社SA・Te 黒潮）
6. 神乃舞3種（株式会社鹿島園本舗）

これらの認定品は、海の幸と大地の恵みを兼ね備えた多様性に富んでいます。今後は、自信作である認定品を全国に広め、さらなる認知拡大を目指していくそうです。

未来に向けたブランドの展開

門川町は、これからもブランドの認知向上や消費拡大を進めていくため、一丸となって取り組んでいく方針です。門川ブランドの成功は、地域の活性化にも寄与し、交流人口の増加が期待されています。地域の魅力を伝え、全国にその名を広める挑戦は、今まさに始まったばかりです。県内外にその魅力を届けるべく、今後の展開が非常に楽しみです。