クニエとみずほ銀行、サプライチェーン途絶リスクへの対策で業務提携
近年、自然災害やパンデミック、地政学的リスクなど、企業のサプライチェーンを脅かす要因が増加しています。原材料調達から製品販売に至るまで、あらゆる工程で供給が滞るリスクは、企業の財務状況や経営に深刻な影響を与える可能性があります。
こうした状況を受け、NTTデータグループの株式会社クニエと株式会社みずほ銀行は、サプライチェーン途絶リスクマネジメント支援に関する業務提携を開始しました。両社は、それぞれの専門性を活かし、包括的なリスク対策支援を提供することで、企業の事業継続性向上に貢献します。
クニエとみずほ銀行の連携による包括的な支援
クニエは、長年培ってきたサプライチェーンマネジメントに関する専門知識と、製造・調達現場での豊富な経験を持つコンサルタント陣を擁しています。みずほ銀行は、グローバルなネットワークと資金管理、貿易金融に関する深い知見を有しています。
今回の業務提携では、両社の強みを最大限に活かすことで、以下のような包括的な支援体制を構築します。
1.
リスク分析と対策方針の策定: クニエのコンサルタントが、企業固有のサプライチェーンにおけるリスク要因を分析。自然災害、パンデミック、サイバー攻撃、地政学的リスクなどを考慮し、具体的なリスクシナリオを作成します。その上で、リスク軽減のための対策方針、目標を設定します。
2.
リスク評価と対策立案: 分析結果に基づき、事業への影響度を定量的に評価。人材、設備、資金、情報といったあらゆる面から対策を立案し、実行可能な計画に落とし込みます。みずほ銀行は、資金調達や貿易金融に関する情報を提供し、財務面からの支援も実施します。
3.
実行支援: 対策の実行段階では、クニエとみずほ銀行が連携し、企業をサポート。詳細な手順、役割分担を明確化し、現場レベルでのタスク実行まで支援します。
4ステップで企業を支援
具体的な支援プロセスは、以下の4つのステップで構成されています。
ステップ1:方針策定
サプライチェーン途絶に関する専門知識に基づき、対策の方向性、実施範囲、目標を設定します。
ステップ2:リスク分析・特定
企業が想定すべきリスクシナリオを具体化し、業務面と財務面の両面から事業への影響度を評価します。
ステップ3:対策立案
人、モノ、カネ、情報の各観点から、平時および有事の対策を抽出し、実行可能な計画を策定します。
ステップ4:実行支援
立案された対策の実行を支援し、詳細化、役割分担、現場レベルでのタスク実行までサポートします。
企業の事業継続性向上に貢献
世界経済の不確実性が高まる中、サプライチェーン途絶リスクへの備えは、企業にとって極めて重要です。クニエとみずほ銀行は、今回の業務提携を通じて、企業の事業継続性向上に貢献し、より強靭なサプライチェーン構築を支援していきます。